体を動かすと脳は安らぎ快眠につながる
やっと秋らしくなったと思えば
もう10月ですね
個人的にですが
今年の秋は長くなってほしいなと思ってます
話が変わりますが
当院でも過ごしやすくなったことによって
身体を動かした影響で
急な痛みや、だるさ、不眠などが増えています
今回は不眠について
違った視点から書いていきます。
脳は運動で鎮まる。その理由は?
不眠・不安・あせり・落ち着かないなどの症状がある方
これらの症状がある方は脳がかなり緊張しています。
そのため、脳を安らげることが必要になります。
脳が安らぐ方法は呼吸と運動になります。
運動をするとどのように脳が安らぐのか?
理屈を知ることで運動の本当の大切さを知り
なんとなく「運動を始めてみようかな~」と
思えるかもしれません。
脳や心が安らぐには小脳の働きが重要!
不眠・不安・あせり・落ち着かないなどの方は
交感神経の働きが非常に高まっています。
そのため、交感神経の働きを鎮める必要があります。
そのためにはどうしたらいいのでしょうか?
腹式呼吸や瞑想などもいいのですが
一番手軽にできるのは体を動かすことです。
では、なぜ体を動かすといいのか?
体を動かすということは
筋肉を動かしていることになります。
運動をすることで
筋肉にある「筋紡錘(きんぼうすい)・腱紡錘(けんぼうすい)」が
刺激されます。
これらは、筋肉の長さが変わったり
緊張度が変わったりするとそのことを小脳に伝えます。
小脳は、それらの信号を受け取り
体がスムースに動くような指令を送ります。
よく「運動神経がいい」という言い方をしますが
専門的に言うと「小脳の機能がいい」ということになります。
実は、この小脳は運動だけではなく
脳全体の働きを鎮静させる機能も持っています。
そのため、小脳が動き出すと数分から数時間後に
脳全体が静まり安らいできます。
当然、自律神経も鎮まりますので、交感神経の高まりも鎮まり
安らぐ神経である副交感神経が働き始めるのです。
今までに、運動の習慣がないと
「運動する」ということに何かハードルの高さを感じてしまいますが
体を動かせば何でもいいのです。
そのため、掃除をすることも運動です。
一心不乱に掃除をすると
気分が爽快で落ち着くことがあります。
これは、掃除してきれいになり気分がいいというのもありますが
実は、筋肉を動かすことで小脳が活性化し
脳の興奮が鎮まることで不安やあせりなどが改善し
気分が良くなってくるのです。
もちろん、この状態なら気分よく眠ることもできますので
不眠も改善します。
体から心をアプローチするということは脳科学的でもある。
今まで述べたように小脳は筋肉と深く関係するため
「体の脳」といえるでしょう。
一方、「頭の脳」といえるのは大脳です。
この頭の脳である大脳は約1300gあります。
小脳はたったの130gと10分の1です。
しかし、それぞれの脳を広げてみると
その面積は大脳が800㎝²で小脳が500㎝²になりますので
1g当たりの面積は小脳の方が大きいのです。
神経の数も実は小脳の方がたくさんあります。
つまり、人間的な知性や思考などを
コントロールしている大脳よりも
筋肉をコントロールしている小脳の方が
たくさん働いているのです。
当院では体から心をアプローチすることを行っておりますが
この脳の働きからも重要なことなのです。
体を治さなければ、知性や思考は正常に働かなくなってしまうのです。
まとめになりますが
自律神経症状の改善には運動を取り入れることをおすすめします。
気軽にできることから初めて
身体を活性化させ、疲れさせ、睡眠の質を上げていきましょう
最後までお読みいただき
ありがとうございました