あさひ整骨院
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冷やせば治るは昔の話?

冷やせば治るは昔の話?

冷やせば治るは昔の話?

今年は昼と朝よるとの気温差が激しいので
のどの不調や、だるさなどのから
風邪をひいたり体調を崩す方が増えています。


これは純粋に体力低下からくる免疫力低下なので
「大丈夫と思っていてもしっかり休む」
ことが必要になります。


やみくもに休むのもと思う方に向けて目安を書きます
・食欲が落ちた
・常にだるさ(倦怠感)がある
・集中力が早く切れる
・朝目を覚ましてもなかなか起きれない

これらを感じたら睡眠時間を増やして
しっかり休息に充ててください


甘いものやカフェインを摂らないことも
オススメになるので1~2週間抜いてみてください。


今回は急なケガにアイシングは必要?
について書いていきます。


結論から書きますが
怪我をしたらまずアイシング
この言葉は化石になっています。


秋は運動会やスポーツの季節です。

運動会で足をひねった
子どもに大人が慌ててアイシングをする。


誰もが見たことのある光景です。

大人になってからも
捻挫をしたらまず冷やす。
そう覚えている方も多いはずです。

 

自分も今までは冷やしていました!!!


整体院に来られる患者さんの
捻挫、ギックリ腰など痛みのある人にはまずはアイシング。


それが一番大事な処置でした。


患者さんが来るとまず氷嚢。


患部に当てて10分。


良かれと思って一生懸命に冷やしていました。
自分のとって医学の常識は
永遠に変わることはないと本気で信じてました。


ですが医学は日々進歩しています。


昔は正しいとされていたことが
今では否定されている。


そんな例はたくさんあります。


昭和の部活を思い出してください。


練習中に水を飲むな。
足腰を鍛えるならうさぎ跳び。
すりむいた傷は消毒して乾かす。


当時はどれも常識でした。


でも今では水はこまめに飲むもの。
うさぎ跳びは膝への負担が大きく
すっかり見かけなくなりました。
傷も乾かさずに潤いを保つ
治し方が広まっています。
水を我慢した世代の方には
少し悔しい話かもしれません。


「あの我慢は何だったの?」
そう言いたくなりますよね。


そしてアイシングも化石の仲間入りをしました。


そのことを昨日の勉強会で知りました!

 

なぜなら名付け親が撤回したからです

 

アイシングが世界に広まったきっかけは一冊の本でした。


今から半世紀ほど前の1978年。


アメリカの医師ゲイブ・ミルキンが
スポーツのケガの応急処置を
わかりやすくまとめました。


それが『RICE』です。

・Rは安静にすること。

・Iはアイシングをすること。

・Cは包帯などで圧迫すること。

・Eは心臓より高く上げること。


この四つはスポーツの現場でも
学校の保健室でも家庭でも
当たり前になりました。


ところが今から10年以上前のこと。


そのミルキン医師本人が
冷やすことも安静にしすぎることも
治りを遅らせるかもしれないと
ホームページで認めました。


言い出した本人が自ら撤回する。
勇気のいることだと思います。


それでも今も多くの人が
ケガをしたらまず冷やしています。

 

最新の考え方として腫れは修理が始まった合図!!!

 

では、なぜ冷やすとよくないとされたのでしょうか?


足首をひねって靭帯を痛めると
その場所に血液が集まってきます。


血液は傷を治すための細胞や栄養を運んできます。
だからケガをしたところは赤く腫れて熱を持ちます。


腫れと熱は壊れた印ではなく修理が始まった合図です。


腫れると僕たちはつい
「早く腫れを取らないと」と思ってしまいます。

ここでアイシングをすると冷えた場所の血管は縮みます。


すると修理のための細胞や栄養が届きにくくなります。


撤回の理由もここにあります。


ただ人の身体で本当に
治りが遅れるのかどうかは
研究者の間でもまだ議論が続いています。


それでも一つはっきりしているのは
冷やせば早く治るという確かな根拠はないことです。


スポーツ外傷の応急処置として広く知られたRICE。


そのことに疑問があった先生が
自分を教えてくれる先生なんですが
きっかけは論文ではなく毎日の臨床の現場でした。


捻挫をした足首では関節や筋肉や靭帯が
ずれていることがあります。
そのずれを整えると腫れ引くと言います。


だからずれた関節を元に戻すのが先。


ただ一方で骨折がある時は
整えても腫れが引きません。


腫れが残るかどうかは骨折を疑う目安になります。

冷やすと体を治すセンサーが鈍る!!!

その先生が冷やさない理由はもう一つあります。


関節や足の裏には位置や動きを
感じ取るセンサーがあります。


足首がどこまで曲がっているか?
地面がどれくらい傾いているか?
体重がどちらに乗っているか?


目を閉じたままでも
人は足首の角度が分かります
それがセンサーの働きです。


このセンサーのおかげで
僕たちは足元を見なくても
転ばずに歩くことができます。


ところが冷やして感覚が鈍るとこのセンサーも鈍ります。


例えば正座で足がしびれたまま
立ち上がったことはありませんか?


足の裏がふわふわして思わずよろけてしまう
冷やした足首で歩くのはあれに近い状態です。


痛みも感じにくくなるので
そのまま歩けてしまう。
でも足首の感覚は鈍いまま。


すると痛めたところにかえって負担がかかり
悪化することがあると考えています。

 

基本として痛みが消えても治ってはいない!!!

 

試合中に選手が倒れると
コールドスプレーを吹きかける場面があります。
すると選手はまた走り出す。
でもスプレーが冷やすのは皮膚の表面にすぎません。


皮膚の感覚が一時的に鈍って
痛みを感じにくくなっているだけ。


ケガが治ったわけではありません。


近くから長く吹きかけると凍傷になることもあります。


これは冷湿布も同じです。


貼るとひんやりしますが
あの冷たさの多くはハッカの成分による感覚です。


患部の奥まで冷やしているわけではありません。


痛みをやわらげているのは中の痛み止めの成分です。


だから自分は患者さんに
「冷湿布は安静にしている時だけ貼ってください」と
伝えています。


湿布で痛みが少なくなったから
買い物に行こう、家事を片づけよう。


それでは何のために
身体が痛みを出したのか分からなくなります。

 

迷ったらまず医療機関で検査をしましょう!

 

ただし次のような時は医療機関での検査が先です。


・痛めた足に体重をかけられない。
・骨の上を押すと強く痛む。
・足の形が変わっている。
・足先にしびれが出ている。
・数日たっても腫れが引かない。


これらの状態は骨折や靭帯の断裂など
大きなケガが隠れていることがあるからです。


検査で大きな異常がなければ
関節の状態を身体の専門家に
見てもらってください。

 

ケガをした時の新しい合言葉を覚えましょう!

 

では今のスポーツ医学ではどんな考え方があるのか?


2019年にスポーツ医学の専門誌で発表された合言葉。


それがPEACE&LOVEです。


PEACEはケガをした直後でLOVEはその後の回復です。


まずケガをした直後にPEACEですることは5つです。


・痛みが増す動きを避けて守る。

・患部を心臓より高く上げる。

・炎症を抑える薬を急がない。

・包帯などで軽く圧迫する。

・そして身体が治る仕組みを知る。

この五つを英語にした頭文字がPEACEです。

P Protect(守る)
E Elevate(高く上げる)
A Avoid(抗炎症を避ける)
C Compress(圧迫する)
E Educate(知る)


ここで注目してほしいのは
昔のRICEにはあったアイシングが消えていることです。


三つ目にある抗炎症とは炎症を止めることです。


市販の痛み止めの多くはこの炎症を抑える薬です。
湿布にも同じ成分が入っているものがあります。


修理の反応を薬で抑えることに
疑問が示されるようになり
アイシングについても同じように見直されています。


つまり、怪我やギックリ腰など急性の痛みに対して
痛み止めをすぐに飲むなということです。


しかし処方されている薬は自己判断でやめずに
医師の指示を優先してください。


一方で高く上げることや圧迫は
腫れを増やしすぎないための工夫として使われています。


最後のEducateが伝えるのは
身体はもともと治り方を知っているということです。


痛みをその場で消す手当てに頼りすぎないことも大切です。


痛みは身体からの声です。
「今は動かないで」
そう伝えてくれています。


その声をアイシングや湿布で何でも消そうとしない。


まずは身体を守ることです。


そして数日がたって
状態が落ち着いてきたら
今度はLOVEの段階です。


ここからは逆にずっと安静にはしません。


痛みの出ない範囲から少しずつ動かしていきます。


最初から動くのでもなくずっと休むのでもない。


ケガの直後は守る。
回復してきたら動かす。


大切なのはこの切り替えなのです。


50年後も正しいかどうかはわかりません。


半世紀前に生まれた常識が今は化石になりました。
医学界ではよくあることです。


だから僕たちは常に最新の
情報を集めなければいけません。


特に医療にたずさわる者はなおさらそうです。


「自分はプロだから」と
新しい情報に耳をふさいだらそこで成長は止まります。


今はAIに何でも聞ける時代です。


気になる健康の常識があったら
「これは50年後も正しい?」と
聞いてみるのも面白いです。


新しい情報と目の前の身体。


その両方からこれからも学び続けていきます。

 

改めて一番多い足首をひねった時の対処法は?

 

最後にもう一度整理します。

アイシングそのものではなく
「冷やせば治る」という常識が化石になったのです。


アイシングも湿布も痛み止めも悪者ではありません。


痛みが楽になったことを治ったと思い込むのが問題です。


腫れは身体が修理を始めた合図。
冷やさなくてもかまいません。
ケガをした直後の1日から3日は
次のことをしてください。


・痛みが強くなる動きは控える。
・横になって足を心臓より高くする。
・包帯などで固定して軽く圧迫する。
・鎮痛消炎剤や湿布は急がない。


でも医師から薬や冷やし方の
指示を受けている方はその指示を優先してください。


痛みが強くて冷やしたい時は
1回10分までを目安にケガの直後にしてください。


氷や保冷剤は直接肌に当てずタオルで包んで使ってください。


そして覚えておいてほしいのは
アイシングや冷湿布のあとは動き回らない。


数日たって痛みが落ち着いたら
痛くない範囲で少しずつ歩いたり動かしたりしていきます。
(ぎっくり腰はこれがキモです)


そして大事なことは


治ると信じて気持ちは前向きに。


運動会で子どもが足をひねったら
慌ててアイシングをする前に
まず痛みや腫れを見てください。


体重をかけられないほど痛い。
骨の部分を押すと強く痛む。
足の形がおかしい時などは無理をさせず医療機関へ。

大人が慌ててしまうと子どもはもっと不安になります。


大人が落ち着いていることも
子どもには大切な手当てです。

思わぬケガは誰にでもあります。
でも大人には予定があります。


明日の大事な仕事。
約束していたゴルフ。
楽しみにしていた旅行。

だからつい湿布や痛み止めで
ケガをなかったことにして
「よし、動ける」となってしまう。


人間ですからそうなりますよね。


ただそれは身体にとってよくない決断です。


身体は「なかったこと」には
決してしてくれないからです。


痛みを消して動き続けると
完全には治りきらずに後遺症が残ることもあります。


本来ならケガをした時は
その後の予定を中断してでも
自分のケガと向き合うこと。


それが元の生活に戻る近道です。


予定を諦めるのは勇気がいります。


でもその勇気こそが最大の応急処置かもしれません。
(これは自律神経の諸症状が出てる時も
休息をとり整体に時間をかけることも最大の処置になります)


最後までお読みいただき
本当にありがとうございました。

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