解熱剤だけがすべてではない。それ以外も考えてみる!!!
先週はまだ暖かったですが
今週からいよいよ本悪的な寒さになりそうです
寒すぎるのも嫌ですが
あまりに暖かすぎると
雪が降らずスキー場などが稼働しなくなるため
何かさみしい感じもします。
そして先月からの
「インフルエンザや風邪の流行」は
相変わらずすごいです。
なったら「薬」を使えばいい
それも悪くはないですが
今回は解熱剤を使わない選択肢も知ろう
ということで書いていきます。
インフルエンザで高熱が出る時は
身体の奥で大きな変化が静かに
進行しています。
熱というものは決して
「悪者」ではありません。
身体は自分を守るため
最も強い武器として
「発熱」という作戦を
選んでいるのです。
体温が上がればウイルスは
増える力を弱めていき
免疫細胞は一気に動き始めます。
高熱の時はインターフェロンなどの
抗ウイルス物質も増え
身体は静かに反撃を開始します。
私は長く臨床で身体の変化を見てきて
高熱とは決してただの反応ではなく
身体が本気で治る力を
働かせている証だと強く感じています。
しかし現代では熱が出るとすぐ
「下げないといけない」と
思い込む人が増えました。
解熱剤は脳に働き
体温を下げる指令を
強制的に出す薬です。
痛みを和らげたり
眠りを助けたり
危険な高熱を抑えるなど
大切な働きもあります。
一方で
身体が意図した発熱を
途中で止めてしまうため
免疫の勢いが弱まり
治りが長引くこともあります。
ぐったりして動けない時や
水分がとれない時など
必要な場面もありますが
身体が戦えている状態なら
無理に下げないという
考え方も自然な選択です。
では昔の人はどうしていたのでしょうか?
先人たちは風邪の進み方に合わせ
自然の力を上手に使い
発熱を整えてきました。
風邪のひき始めで
寒気や筋肉のだるさが出た時は
まず葛根湯を使います。
葛根湯は風邪の入口にある寒気を
外へ追い出し身体の準備を整える薬です。
そして、喉の痛みや咳が出てきた段階で
用いられてきたのが甘草です。
甘草は喉や気管支に出てくる
炎症の熱をやわらかく鎮め
症状の広がりを抑える薬。
扱いやすくエキス剤でも十分で
ドラッグストアでも購入できます。
そしていよいよ高熱が出た時
先人たちが選んだのが地竜です。
地竜は現代は多くの人には
知られていませんが
山の修験者たちは
「熱が出たらミミズを食べよ」
という言い伝えを残しています。
これはミミズを乾燥させた
地竜という生薬を使う
東洋医学の智慧です。
地竜は身体が上げた熱を邪魔せず
こもった熱だけを外へ導き
回復を後押しする薬です。
つまり、天然の解熱作用があります。
炎症を鎮め、血流を整え
関節痛や筋肉痛も和らげてくれます。
さらに地竜に含まれる
ルンブロキナーゼは
血をサラサラにし
脳梗塞の予防にも関係する
可能性が研究されています。
そして意外かもしれませんが
葛根湯、甘草、地竜という
三つの智慧は全て
楽天やアマゾンでも簡単に
購入できて常備薬としても優れています。
私は熱が上がりそうだと
身体が教えてくれた時
いつも地竜を飲みます。
熱が上がってもしんどさが半減し
最短で身体の治る流れを
邪魔せず支える感覚が
とても自然だからです。
また、高熱の時
身体が戦っているのは
ウイルスだけではありません。
免疫は同時に
身体のどこかで生まれる
小さな異常細胞である
癌細胞にもしっかり働きかけています。
高熱の時は免疫が最も活性化し
それらの細胞をまとめて処理します。
つまり、高熱はつらい反応の一方で
癌の予防にもつながっているのです。
そして風邪とはただの不調ではなく
免疫が「戦い方を学ぶ場」でもあります。
風邪のたびに免疫は少しずつ賢くなり
未来の大きな病気にも
備えられるようになります。
もし毎回、薬で早く抑え込むだけなら
免疫は自力で戦う術を学べません。
だから風邪やインフルエンザで
高熱が出るという経験は
未来の健康にとって
大切な予行練習でもあるのです。
この考えをあなたの
健康の常識に一つ加えることで
将来訪れるかもしれない
望まない病気の予防となります。
ただし、これは大人に当てはまる話で
子どもの発熱は別です
生理機能が未熟な子どもは
急な変化が起こりやすく
自己判断は危険です。
必ず医療機関に相談し
安全を最優先に対応してください。
熱は身体が使う戦略。
無理に押し下げず流れを
整えながら回復を助ける。
そのための智慧として
葛根湯、甘草、地竜という
三つの選択肢を必要な時に思い出してください。
他にも風邪や高熱に効く
生薬もありますので後は
ご自身で探してみてください
今回の内容をまとめると
・高熱は身体が戦う証
・高熱の後は免疫が上がる
・風邪は免疫の訓練
・高熱は癌予防になる
・地竜は高熱を楽にする
風邪やインフルエンザにかかるということは
あなたの身体が少し疲れていたということです。
このタイミングでいちど
日々の生活を見直してみてください。
睡眠、食事、呼吸、自律神経など
そして、知らず知らずに続けていた無理。
そのどれかを整えるだけでも身体は確かに変わり
小さな見直しの積み重ねが
次の不調を防ぎあなたを助けてくれます
あなたの体と心が
少しでも軽くなりますように。
最後までお読み頂いて
ありがとうございました。


















