風邪の後の体調不良のはどうしたらいいのか?
今月に入り
インフルエンザや風邪が流行り
体調を崩す方がとても増えました。
治ったつもりでも
咳が続いたり 食欲が戻らず
だるさが残ったり。
ふらつきや 胸のつかえが
長く続くことも珍しくありません。
こういう状態が続くと
自律神経の乱れが強くなり
さらに長引いていきます。
今回はなかなか治らない
「風邪などの後の体調不良対策」について
書いていきます。
まずお伝えしたいのは
これはあなたが弱いのではなく
回復の途中だということです。
身体は風邪と闘う時免疫へ力を集めます。
その分、内臓は静かに疲れてしまいます。
内臓が疲れている時は
冷たいものや生のものは
負担になりやすく回復が遅くなります。
だから風邪のあとほど
生野菜よりも温かい料理の方が
身体にやさしいのです。
煮ること蒸すこと汁物を増やすこと。
これだけで回復が大きく変わります。
ここからは風邪のあとに
よく見られる不調を
ひとつずつ見ていきます。
よくある風邪後の不調
・咳が続く
・息が浅い
・胃が重い
・食欲が出ない
・だるさが続く
・ふらつきがある
・腸の調子が乱れる
こうした症状の裏には
それぞれ弱っている
「内臓の場所」があります。
ここでようやく今回の核心に触れます。
最近、風邪が長引く理由
最近は本当に風邪が長引く人が
明らかに増えました。
これはただの流行ではなく
免疫の回復が遅れている方が
増えていることが背景にあります。
一部の人では免疫のバランスが
一時的に乱れやすくなる。
特にウイルスを見つけて
排除する働きを持つ
ナチュラルキラー細胞が
働かなくなっているという報告があります。
もちろん全員がそうなるという話ではありません。
ただ、
「以前よりも風邪が続く」
「治ったあとも不調が残る」というケースが
世界的に増えているのは
事実としてあります。
免疫が一度疲れると肺や胃腸
自律神経などに
小さなダメージが残り
回復に時間がかかります。
だからこそ
風邪が治ったあとに
内臓を丁寧に戻すことが
とても大切なのです。
ここからが本編です。
咳が続く時はどうしたらいいのか?
咳が続くと呼吸が浅くなり心まで疲れます。
弱っているのは『肺』です。
肺を助ける食材は次のとおり。
・れんこん
・大根
・長芋
・白菜
・はちみつ
乾いた肺に薄い膜を作り喉の炎症を鎮めます。
食欲がない時はどうしたらいいのか?
風邪のあと最初に弱るのが『胃』です。
胃が疲れると、食べられない
重く感じる、すぐに満腹になる。
そんな反応が起こります。
胃を助ける食材は次のとおり。
・キャベツ
・大根
・かぼちゃ
・生姜
キャベツは胃の壁を守り大根は消化を助け
かぼちゃは消化の回復をゆっくり支えます。
だるさが抜けない時はどうしたらいいのか?
風邪のあと食べても力に
ならない時は『小腸』の弱りです。
小腸を助ける食材は次のとおり。
・じゃがいも
・山芋
・味噌
・にんにく少量
小腸は元気の源を作る場所。
ここが整うとぐっと回復します。
腸の乱れやガスはどうしたらいいのか?
便秘や下痢、ガスが増える時は
『大腸』の弱りです。
大腸を助ける食材は次のとおり。
・大根
・味噌
・ごま
・生姜
腸の滞りを流し
菌のバランスを戻し冷えを取ります。
ふらつき、気分の落ち込みはどうしたらいいのか?
最近とても多い
風邪後の不調です。
弱っているのは『肝』です。
自律神経を支える場所です。
肝に良い食材は次のとおり。
・玉ねぎ
・柑橘
・大根
・白菜
・にんじん
・ほうれん草
・きのこ類
気の巡りを助けることで
ふらつきを静め
気持ちの曇りを少しずつ晴らします。
体力が戻らない、朝がつらい時はどうしたらいいのか?
深い疲れが抜けず朝から重い時は
『腎』の弱りです。
腎を支えるのは次の食材です。
・わかめ
・ひじき
・昆布
・きのこ類
海藻は腎の回復にはとても良い働きをします。
改めて回復の道について学ぶ
内臓は三日から一週間で静かに回復します。
焦らなくて大丈夫です。
今日することはひとつだけで十分です。
心が動いた食材をひとつ
温かくしてそっと食べる。
それだけで身体の奥に
小さな灯りがゆっくり灯ります。
その灯りは確かな回復のはじまりです。
薬を飲む前に食べ物で
治すという昔ながらの
考えを心に置いてみてください。
薬には薬の働きがあり
助けになることももちろんあります。
けれど同時に
胃薬には胃薬の
痛みどめには痛みどめの
それぞれの副作用が身体に残ります。
症状を消す代わりに内臓の
負担をそっと積み重ねる。
これは医学的にも避けられないことです。
だからこそ、まずは
食べるものを変えてみること。
昔の日本では
百草丸や陀羅尼助など
自然の生薬だけで体を整えてきました。
弱った胃を温め
冷えた腸を支え気の巡りを戻す。
大げさなことではなく本来の人の営みです。
実は自分も胃の調子が悪い時は
百草丸を飲んでいます。
即効性の薬ではなく
昔ながらの生薬ですが
内臓にやさしく働き負担を残しません。
食べ物で整える時は
良いものを足すだけでなく
逆に負担になるものを
減らすことも大切です。
風邪のあとや内臓が疲れている時ほど
砂糖や揚げ油は回復の妨げになります。
砂糖は腸に負担をかけ免疫の働きを弱めます。
揚げ油は酸化した脂が
胃や肝に静かな炎症を積み重ねます。
またお肉や魚などが入っていませんが
調子が取り戻し始めたら
俗にいう「タンパク質」がとれる食事も
口に入れて栄養にしてください。
もちろん、絶対に食べてはだめ
という話ではありません。
ただ弱っている時だけ
少し遠ざけてみる。
食べ物はゆっくり
しかし確実にあなたの中で働きます。
今回は風邪の後の対策のお話でした。
自分の身体は医者に任せる前に
まず自分で癒してみる。
そうすることで自分の身体が
だんだん働きを取り戻し強くなっていく。
その小さな積み重ねが
やがて大きな健康の道へ
まっすぐ続いていきます。
補足ですが
病院に全く行くなと
言いたいわけではありません。
一例ですが
・39~40℃以上の高熱
・耐えられない急な激痛
・けが(それによる影響も)
・脳の影響
極端な話
「これは明らかに危険」と分かった時だけ
病院に行ったり救急車を呼びましょう
風邪が治った後の自律神経の不調も
まずは自分でしっかり整えてみましょう
あくまでお薬は最後の手段くらいが
ちょうどいいです。
こういう時に役に立つのは
「整体」になるので
気になることがありましたら
なんでも言ってください。
最後までお読み頂いて
ありがとうございました。


















