風邪の症状でもあるセキとくしゃみの違い知っていますか?
朝晩が寒くなってくると
風邪をひいている人が増えて
患者さんの訴えも
腰痛とセキとか
肩こりとセキや
頭痛と下痢など
風邪症状が追加され
訴えられる患者さんが
多くなってきています。
中には夜中にセキをしすぎて
その影響で肋間神経痛が出る方や
無理な体勢でクシャミをして
そのまま、ぎっくり腰になってしまう
不幸な方もおられます。
この時期の
セキやクシャミには
十分気をつけて
変な体勢や無理な体勢で
しないように心がけて下さい
ところで!
風邪の症状でもある
セキとクシャミの違いって
ご存知でしょうか?
風邪の時に出るのがセキで
鼻にホコリが入った時に
出るのがクシャミぐらいに
思っていませんか?
じつはちゃんと意味があり
セキとクシャミには
違いがあります。
カラダの仕組みが
分かればもっと自分のカラダの
声が聞けるようになり
自然治癒力が断然上がっていきます
それでは
セキとクシャミについて
お話をしていきます。
まずは速度について
セキとクシャミは
どちらが早いと思いますか?
セキやクシャミの速度なんか
考えた事ないと
言われる人もおられますが
ちょっとだけ考えてみましょう。
ゴホゴホと
ハックションどちらが早いかは
これは何となく分かりますね?
答えは
クシャミの方が速度が早いです。
では、どれくらい早いのでしょうか?
じつは
クシャミの早さは
新幹線と同じ早さで
時速約300キロメートルになります。
かなり早いですよね
セキはもう少し遅く
時速約200キロメートルと
いわれています。
風邪をひいてセキや
クシャミをすると
だいたいこの早さで計算すると
一回のクシャミで
ウイルスが飛ぶ距離は3メートル先まで
セキだと2メートル先まで
ウイルスは飛んでいきます。
いずれにしろ風邪をひいて
セキやクシャミをしている人の
近くによると感染するというわけです。
風邪をひいている人は
他人に移さないためにも
マスクをしてくださいという事です。
そしてセキとクシャミの共通点があります。
それは体内に侵入しようとする
異物を排除するための
いわゆる
「体の防衛反応」です。
空気中には
目に見えないホコリやチリ
花粉やウイルス、細菌が
たくさん浮遊しています。
これらを
空気と一緒に吸い込んだ時に
鼻の粘膜が刺激され
反射的に息を吐き出すのが
クシャミです。
鼻の粘膜についた異物を
取り除くのが目的なので
短く息を吸い込んで
爆発的に鼻や口から
息を吐き出し異物を
体の外に追い出します。
セキは鼻ではなく
気管や気管支の異物を
体の外に追い出すのが目的なので
肺の圧力を高める為に
ノドの声門(空気の通り道)を
閉じてから爆発的に息を吐き出します。
やってみると
気づいてもらえるかと思いますが
セキの時はノドの奥を
いったん閉めます。
あれは
肺の圧力を高めて
一気に息を吐き出す準備です。
もう1つのセキとクシャミの違いは
セキは口を開いてノドから
息を出しやすくするのにくらべ
クシャミは口を閉じて
鼻から息が出やすくします。
あなたが無意識にしている
セキやクシャミには
ちゃんと目的の場所の異物を体の外に
出すようになっているのです。
カラダって凄いですよね?
ここでもう一度
セキの速度を思い出して頂きたいのです
セキの速度は時速約200キロメールと
先ほど言いましたが
なかなか風邪が治りにくて
ずーーとセキをゴホゴホとしている人は
セキの速度が遅くなっている
可能性があります
ここで思い出して欲しいのが
セキの速度がなぜ?
時速約200キロメートルもいるか?
なのです。
気管や気管支の粘膜の中に
入り込ん細菌やウイルスを
粘膜内から引っぱり出す為には
気管・気管支の中に
高速に空気を移動させて
陰圧にすることで
気管や気管支の粘膜の中に
侵入した細菌やウイルスを
引っぱり出します。
簡単に考えると
掃除機で細菌やウイルスを
吸うイメージで良いと思います。
セキは
掃除機内の空気をモーターで
移動させて陰圧を作り
ゴミを吸っているカラクリと同じなのです。
気管や気管支の粘膜に侵入した
細菌やウイルスを引っぱり出すには
時速約200キロメールの高速の
空気の移動が必要なわけです。
健康な人なら
時速約200キロメートルの
セキをすることは楽勝なのですが
極端にカラダ歪んでいる人
体力が低下している人
呼吸の筋肉が低下している人などは
時速約200キロのセキが
出す事が容易ではありません。
その為に
細菌やウイルスが
どんどん侵入してゆき
病状が悪化していくというワケです。
初期の段階で
強いセキが出す事が
出来れば細菌やウイルスを
粘膜内から引っぱりだし
カラダの外に排除できますが
一度、気管や気管支の粘膜の深い部分に
侵入を許してしまうと
なかなか強いセキでも
細菌やウイルスを吸い出す事が難しいです。
そもそも
セキの弱い人がこのように
なってしまうので、
まさに暖簾(のれん)に腕押し状態です。
何となくでいいのでわかっていただけましたでしょうか?
セキの弱い人は
風邪やインフルエンザになりやすい
ということになります。
では、セキを強くするには
どのようにすればよいのでしょうか?
それは
日頃から吐く息を意識し
空気を吐く筋肉を鍛えましょう
という言う事です!
骨格の歪みが治ると
今まで止まらなかった
セキが止まる事があります。
これは骨格が整う事で
呼吸筋が正常となり
正しいセキがでるようになり
そのことで病原菌である
細菌やウイルスが気管や気管支から
追い出す事に成功したために
セキが出なくなると考えています。
セキは呼吸器の病変だけで
現れるわけではありません。
もし咳止めのクスリや
治療をしても
なかなかセキが止まらないのならば
消化器系や心臓に
病変があるかも知れませんので
専門医にご相談ください
本当に身体は不思議なことが多いです
続きがありますが
それは次回に書いていきます
今回もお読みいただき
ありがとうございました。