自己否定について考えてみる
週末の急な寒さはビックリしましたね
胃腸風邪も怖い時期になりました
暴飲暴食は本当に気をつけてくださいね。
先週の新患さんで多かった考え方「自己否定」
今回はこの「自己否定」について詳しく書いていきます。
まず自分の考えを先にお伝えすると
自己否定は、人としての
「自浄作用」なのです。
本来、自浄作用とは海や川、空気などに混入した汚染物質を
微生物などが分解するという
自然界みずからが持つ浄化作用をいいます。
人間の行いも同じであり
自浄作用がなければ誰かに指摘されなければ
自らの行いを修正できません。
（誰かに指摘されたとしても、自己否定できずに
「自分を守るための自己肯定」に終始してしまいます）
子供のうちならば周りが色々と指摘してくれますが
大人になるとその機会はグンと減ります。
特に一人で仕事をしていたり組織のトップでいたりすると
指摘されることが非常に少なくなります（重要です）
そのため、自己否定はとても重要な思考です。
そもそも心が真に成長・成熟していくためには
「誰かから否定される」という経験を必要とします。
誰かから否定され、それがその通りだと思えば
素直に自分自身の行動を否定し反省をする。
このことを経験しない成長は危うく
その後に大きな問題を起こすことがあります。
誰かから否定されなくても
自分の悪いところを自分で否定するのですから
自己否定とは崇高な思考です。
（親から否定され続けたことで身に着けてしまうのですが）
このように自己否定というのは
成長には必要となるものです。
そのため、自己否定感がない人よりも
自己否定感を持っている人の方が
人として成長していきます。
ところが自己否定は苦しいことなので
自己肯定感を持つことが重要ともいわれます。
自分自身も「自己肯定感は重要」と
みなさんにお伝えしておりますが
自己否定を否定しているわけではありません。
もちろん、ストレスフルで苦しい時には
自己肯定をすることもとても大切なことです。
ですから
「自分自身の良いところを確認する」という作業も重要です。
しかし、だからといって
自己否定を否定することはないのです。
むしろ、自己否定を肯定するように
「自分で自分を否定する気持ち」を表現し
十分に自己否定の気持ちが出てくることで
それに反発するかのように自己肯定感が湧いてくるのです。
そして自己否定を否定していると
自己肯定感も湧いてこないのです
まだまだ書きたいことがありますが
長くなるので来週にさせて頂きます。
今回もお読みいただきありがとうございました
