疲れやすいその体、もしかしたら慢性疲労?(対策法について)
梅雨はいったいどこへ行ったのか?
先週は急な暑さ(真夏日)に悩まされました。
今週はいつも通りになりそうですがはたして?
こういう時は日々の不調を感じやすく
慢性の疲労を感じやすくなることが多いです
ほかっておくとそのまま
自律神経の不調にもつながり大変になります
今回は簡単にできる
慢性疲労の対策について書いていきます
寝ても疲れがとれないや
気分の落ち込みひどい
などで悩む人が多いです。
「もしかして、私はうつ病?」
と真剣に悩む人も増えてます。
これらの症状で悩んでいる人は
「副腎疲労」を疑うことです。
毎年のことですが多くの人が
慢性的なストレスにさらされています。
私たちはストレスを受けると
そのストレスで身体や心が壊れないように
ストレスを防御する
抗ストレスホルモンと呼ばれる
コルチゾールが副腎から分泌されます。
副腎から分泌される抗ストレスホルモンは
いわゆるストレスに対する
身体の防御システムです。
生きていく中で何かしら
長期間のストレスがかかると
その人の副腎は毎日毎日、
抗ストレスホルモンを作り
疲労困憊状態になります。
私たちだって長期間もの間
休みなしで働かされたらぶっ倒れます。
それと同じで副腎も
長期間の疲労がかかると機能が低下し
ついには抗ストレスホルモンが
作れなくなります。
そうするとストレスに対しての
抵抗力がなくなり
寝ても疲れが取れないや
気分が落ち込むなどの症状が出てきて
この状態がひどくなることを
「副腎疲労」といいます。
副腎疲労の症状は
個人差がありますが
いくつかの例を書き出すと
・朝起きられない
・起きるのがつらい
・眠っても疲れがとれない
・体が重い、だるい
・立ちくらみがする(起立性低血圧)
・やる気がしない
・うつ症状がある
・記憶力や集中力の低下がある
・頭が働かない
・砂糖や甘いものが欲しくなる
・低血糖症がある
・カフェインがないと仕事ができない
・風邪をひきやすい。
・風邪の治りが遅い
・午後3時から4時の間はぼんやりしている
・夕食後、やっと元気になる
・ストレスに対処できない
・PMS(月経前症候群)の悪化
これらの症状があるのならば
副腎疲労を疑った方が良いです。
副腎疲労の検査は唾液を調べるとできます。
検査ができる病院と
できない病院があるので
興味がある方はご自身で調べてください。
保険が適応されていない
検査ですので2万円から3万円程度です。
副腎は腎臓の上にあり
イメージ的には腎臓が
三角の帽子をかぶっていて
その三角の帽子が副腎です。
腎臓は腰の上あたりに左右あります。
自分は実際に解剖実習で
腎臓を解剖した時に
腎臓の上にチョコンとある
副腎を見たり触ったりしていますが
2センチほどの三角形の臓器が
人が生きるために必要な
ホルモンを分泌していることを知ったときは
とても驚きました。
副腎疲労の治し方について
副腎疲労の治療法は
休息と食事療法が必要です。
軽度の副腎疲労だと
質の良い睡眠と食事療法を
するだけで回復してきますが
重度になると回復するのに
時間もかかるしサプリメントや
時には薬も必要となるから
できるだけ軽度の時に治したいです。
副腎疲労の食事療法について
副腎に良い食べ物としては
・良質なタンパク質
・ニンニクや生姜などの薬味
・フレッシュなハーブ野菜
・色が濃く苦味のある野菜
良質なタンパク質は
小魚を中心とした魚類。
質の良い鶏肉、豚肉。
牛肉なら牧草で育った牧草牛がオススメです。
ニンニクや生姜などの薬味は
肝臓の解毒力を強くすることで副腎に作用します。
あとはカラダに良さそうな
ハーブ野菜や苦味のある野菜が良いです。
良質なタンパク質と
身体に良さそうな野菜をとることがポイントです。
副腎疲労の食事療法を
考える上で大切なことは
副腎に良いものを摂るよりも
副腎にダメージを与える食べ物を取らない!!
これが大切です。
ストレス過多で副腎疲労に
なっている人の中には知らず知らずに
副腎に負担をかける食べ物を
食べている人を多くみかけます。
副腎に負担をかける食べ物の
共通点は「体内炎症」です。
体内に炎症があること自体が
副腎にとっては外から
ストレスがかかるのと同様に疲労をおこします。
身体に炎症をもたらす食べ物の代表として
・小麦粉 (グルテン)
・乳製品 (カゼイン)
・カフェイン
・アルコール
・砂糖
自分が副腎疲労だと
思ったらこれらの食品を3週間やめる。
そうすることで
症状が回復すれば
これらが副腎疲労を
後押ししていたことが分かります。
自分の患者さんですが
慢性の疲労と頭痛を訴える
副腎疲労と思われる若い女性がいました。
彼女の食生活を尋ねてみると
朝食はパン、ヨーグルトに
甘いお菓子が大好きでしたので
食事を和食に変え
甘いお菓子を控えさせると
3週間程で毎日感じていた
疲労感や頭痛がなくなり
肌艶も綺麗になり元気になりました。
彼女はその後も
小麦粉製品と乳製品は控えています。
小麦粉に含まれるグルテンは
小腸の粘膜に悪影響を及ぼし
体内に炎症をもたらすと言われており
牛乳、ヨーグルト、チーズに
含まれる乳タンパク質であるカゼインを
日本人の多くは消化吸収ができない人が多く
体内炎症を起こすと言われてます。
全ての人に
小麦粉製品や乳製品を
やめることをアドバイスはしませんが
もし、呪いをかけられたような
原因不明の不調で悩むのなら
これらを遠ざけるのもありだと思います。
副腎疲労は重症化すると
人間としてまともな生活が
おくれないほどになります。
人には分かってもらえない
苦痛を伴い働くこともできないので
人生が台無しとなります。
まさに、生き地獄です。
そうならない為にも
慢性ストレスを感じている人は一度立ち止まり
自分の身体と向き合い
副腎疲労のケアを実践してみてください。
自分の治療では
腎臓の位置を正しくすることで
副腎に栄養を送る副腎動脈の
血流を良くして副腎を回復しています。
なかなか改善しない
状態がつらいときは遠慮せず
当院にご連絡ください
最後までお読みいただき
ありがとうございました。