先の見えないパニックや不安に対する原因や対策について!!!
いま世界中がコロナウィルスで不安に陥っています。
不安を感じるのは
コロナが恐ろしいからだけですか?
もちろんコロナが恐ろしいのは当然ですが
個人的にはそれ以外にも何か得体の
しれないモヤモヤとした
空気感が不安を感じます。
なんとなく感覚としてわかる方も
おられるかもしれませんが
今回はパニックや不安の原因や対策について
脳の視点からお伝えします。
パニックや不安を感じるのは
脳の感情を感じさせる機能である
扁桃体の暴走です。
扁桃体は脳の真ん中あたりに
左右一つずつあり
アーモンドのような形をしております。
扁桃体の働きは
感情やそれに関連することの記憶ですが
特に恐怖・恐れの感情の記憶に対して強く働くため
うつ・PTSD(心的外傷後ストレス障害)
などにも関連している部位です。
この扁桃体が必要なときに
不安を感じるように動くのは良いのですが
勝手に働き暴走し始めると
これらの症状は悪化します。
逆に暴走がおさまると症状は改善していきます。
ではなぜ扁桃体が
暴走し始める時があるのでしょうか?
実は扁桃体は暴走しないように、
以下の2つの部分からブレーキをかけています。
1.扁桃体に指令を送っている部分(大脳新皮質)
2.扁桃体に体の情報を伝えている部分(内臓や筋肉)
これらが扁桃体にブレーキをかけないと
暴走し始め症状が悪化していきます。
では上の2つがどうやって
ブレーキをかけるかを書いていきます。
「扁桃体の暴走を防ぐブレーキの仕組み」
1.扁桃体に指令を送っている部分(大脳新皮質)
大脳新皮質は、知識や意識的な
感覚を感じるところです。
この機能が低下していくと扁桃体が暴走します。
なぜこのような症状が起きるのかが分からないと
不安が大きくなり症状が悪化します。
そのため、原因や理由を知るというのも
暴走を食い止めることになります。
また
「意識的な感覚」も
扁桃体にブレーキをかけます。
感覚には
触覚・聴覚・味覚・視覚嗅覚・内臓感覚・平衡感覚の
7種類あります。
例えば人も含めて動物は
肌触りの良い布にくるまれると
安心感を覚えます。
これは皮膚感覚(触覚)によって
扁桃体にブレーキをかけています。
他にも
・心地よい音・愛しい人のやさしい声・音楽(聴覚)
・おいしいもの(味覚)
・大自然などの景色・動物の写真・なごむ絵(視覚)
・安らげる香り(嗅覚)
これらは、大脳新皮質に働きかけ
扁桃体の暴走を抑え、
パニックや不安を改善させます。
逆に「考えすぎる」ことは
大脳新皮質が疲れてしまい、
扁桃体を抑え込む力が
弱くなってしまうのです。
2.扁桃体に体の情報を伝えている部分(内臓や筋肉)
筋肉や内臓感覚は、
大脳新皮質ではなく
主に脳幹や小脳に運ばれます
そして扁桃体にも運ばれてくるのですが
この時、筋肉や内蔵が緊張していると
扁桃体にも緊張という感覚が
運ばれてしまいます。
すると
「大変なことが起きている」
と扁桃体は勘違いして、
パニックや不安になるのです。
また、先ほど出てきた平衡感覚も
脳の色々な部位を経由して扁桃体に入ります。
「ふらふら」しているめまいの感覚があると、
扁桃体もそれを感じて不安を感じてしまうのです。
不安がある方に、
ふらつきやめまいが多いのはこのためです。
「扁桃体からみたパニックや不安の対策」
先ほど書いたように
扁桃体にブレーキをかける
1.扁桃体に指令を送っている部分(大脳新皮質)
2.扁桃体に体の情報を伝えている部分(内臓や筋肉)
これをうまく使うことで
パニックや不安の対策がとれます。
1.指令を送っている部分(大脳新皮質)の対策
心地よいものを
「触覚・聴覚・味覚・嗅覚・視覚」
の五感で感じましょう。
ただし、味覚や嗅覚は物質が
直接入ってくるので気を付けましょう。
おいしいからと言って
砂糖や小麦がたくさん入っているものを食べると、
体の機能がおかしくなり扁桃体が暴走します。
砂糖・小麦・カフェイン
唐辛子などは避けた方がいいものです。
2.体の情報を伝えている部分(内臓や筋肉)の対策
まずは、筋肉をほぐしましょう。
軽く体操を行ったり、
ストレッチをしたり、
ウォーキングなどでもいいです。
あとはぬるま湯のお風呂に入ったり
足湯をしたり
白湯を飲んだり
腹式呼吸(内臓のマッサージになる)を長く行うなど
このように筋肉や内臓をゆるめることで
扁桃体の暴走はおさまり
パニックや不安もおさまっていきます。
整体で体を整えることもとてもいいです。
これらの対策を行っていると、
扁桃体にブレーキを
かける能力が上がってきて、
パニックや不安に悩まされることが
なくなってきます。
まずはできる範囲以内でいいので
少しずつ始めてみましょう。
わからなければ
院長の私に直接聞いてくださいね
今回もお読みいただき
ありがとうございました。