セキとくしゃみの違い知っていますか?その2
前回はセキとクシャミの
カラクリのお話をしました。
人間のカラダの仕組みには
無駄なモノはなく
それらが上手に機能している時は
カラダは健康になるように
作られています。
カラダの仕組みを知るという事は
すなわち!!
本来備わっている
カラダが病気やケガを治す反応を
分かるということで
それらの邪魔をするのではなく
応援できるということです。
そうすると
病気になったときに
自然治癒力を発揮しやすくなると
いうわけです。
前回のセキの仕組みを
読まれた人は
なぜ?セキが出るのか?に対して
風邪の初期に良いセキをすると
風邪の治りが早いのかは
おわかりだと思います。
風邪のひき始めに
セキが出た時に
今、カラダは気管や気管支の
粘膜についた、細菌やウイルスを
掃除機の原理として
すなわち
高速で空気を移動させて
気管や気管支の中に陰圧をつくり
細菌やウイルスを
カラダから排除してくれている。
と考えるようになってください。
そう考えると風邪の初期にする
あなたがする行動は
すぐにセキ止めを飲む事ではなく
上手に良いセキが出るように
胸や背中の筋肉を
ほぐさなければいけません
そのために
背伸びをしたり
ストレッチをしたり
お風呂で温めたり
吐く息を意識したりして
対応してください。
カラダを応援することは
たくさんあるのです。
風邪のひき始めに
カラダを温めるのも
こうしたカラダの本来もっている
反応を応援するためにすることなのです。
そしたら
ちゃんとカラダは良いセキをしてくれて
細菌やウイルスを
上手にカラダの外に追い出してくれる
というわけです。
上手にカラダが病気を治す
カラクリを使いましょう。
ところで、皆さんは
セキの漢字はご存知ですか?
「咳」
書けないけど
読む事はできますね
それでは
クシャミはどうでしょう?
そんな漢字あったの?
と言われそうですが
実はクシャミの漢字も
ちゃんとあります
クシャミの漢字は
「嚔」
こう書きます
書き順が気になる人は
こちらをどうぞ
「嚔」の書き方で検索を
ちなみにクシャミの語源ですが
クシャミは「くさめ(嚔)」が
変化した語で歌舞伎では「くっさめ」と
表現されるそうです。
江戸時代以前までは
鼻をから魂が抜け出すものが
「くしゃみ」と考えられ
クシャミをすると早死にする
という俗信がありました。
それを免れるために唱えられた呪文が
「くさめ」だそうです。
くさめの語源は諸説あるが、
糞食らえ(くそくらえ)」を意味する
「糞食め(くそはめ)」の
縮まったものとする説が
有力とされていますが
その他の説では
◯ クシャミをする時に発する音
◯ 死を免れるための呪文「休息命(くそくみゃう)」を
早く言ったものとする説がある。
西洋でも同じ風習があり
クシャミをした人に
まわりの人は
Bless you !(ブレスユー)と言い
言われた人は
Thank you !と言う風習が
今でも残っています。
これも日本と同じで
クシャミをすると
魂まで抜け出るということから
クシャミをした人に
「神のご加護があらん事を!」
と言う風習があります。
いかがでしたか?
日本でも西洋でも
クシャミは魂が抜けると
信じられてようです。
でも、私達は違います
クシャミやセキは
鼻や気管・気管支から
細菌やウイルス・ホコリや塵を
排出する為にしている
本来カラダに備わっている仕組みだという
ことがご理解いただけたでしょうか?
風邪のひき始めには
良いセキ・良いクシャミをして
風邪を早く治すようにしてください。
くれぐれも
まわりの人に迷惑のかからないように。
今回もお読みいただき
ありがとうございました