不調の原因は浅い呼吸にある!!!
気がつけば3月にはいりました
ここから暖かくなってきますので
動きたくなる気分になりますが
急な痛みも増える時期になります
痛みや不調を感じましたら
早めの治療が一番です
ぜひ当院にお任せください
今回は不調の原因のひとつになる
「呼吸」について深堀りしていきます
私たちの呼吸は酸素を取り入れ
不要になった二酸化炭素をカラダの外に
送りだすことで健康を保っています。
これは自然が授けたリズムで動いています。
しかし、日々の忙しさや緊張が続くと
呼吸が小さくなり、カラダ本来のリズムを
忘れてしまうことがあります。
浅い呼吸が続くと
体は少しずつ疲れてしまい
エネルギーが足りなくなってしまいます。
そのため、心も体も重たくなり
だるさを感じやすくなります。
また、脳に届く酸素が少なくなると
頭の中がぼんやりとしてしまい
集中することが難しくなったり
思い出したいことがすぐに出てこなかったり
することもあります。
さらに、呼吸が浅くなると
私たちの心も不安定になって
交感神経が働きすぎてしまい心が落ち着かず
小さなことでもストレスを感じやすくなります。
こうなると全てがネガティヴに感じられて
やることなすこと全てがうまくいかなくなります。
悪循環の始まりです。
また、呼吸が浅い状態だと
首や肩の筋肉がぎゅっと
緊張しやすくなり
肩こりや背中の張りを
感じることが増えてしまいます。
この状態が続くと
自律神経が乱れるので
夜になってもぐっすり眠ることができなくなったり
手足が冷たくなってしまったり
胃腸の調子が整いにくくなったりします。
そして、酸素が体のすみずみに行き渡らなくなると
血液の流れもゆっくりになり
顔色が優れなかったり
免疫の働きが弱くなって
風邪を引きやすくなることもあります。
これらの原因が
呼吸が浅いということを
認識しなければいけません。
呼吸が浅いと、
肺の奥の方まで新鮮な
空気が届きにくくなり
体がしっかりと酸素を
取り込むことができなくなります。
肺には「死腔」と呼ばれる
ガス交換ができないスペースがあります。
だいたい肺の全体30%が
普段は呼吸で使われてい
死腔と言われています。
さらに浅い呼吸では、
死腔にプラスしてガス交換が
できないスペースが多くなり
健康を保つだけの正常な呼吸ができなくなります。
呼吸が浅くなっている人は
正常の50%以下しか
呼吸ができていないという
医学的な見解もあります。
呼吸が浅くなっている人に
共通して多いのが
横隔膜の動きが
悪くなっていることが考えられます。
その原因として考えられるのは
胸と背中が固まっているからです。
長時間もの間の同じ姿勢や作業によって
胸や背中が固まり
肋骨の動きが悪くなって
横隔膜が動かなくなっています。
自分の治療では横隔膜は
足首や肘につながる筋膜に
繋がりがありますので
それを利用して
間接的に足首や肘から
横隔膜にアプローチした後
肋骨にアプローチをして
動かなくなった横隔膜を再起動させます。
セルフでやるのなら
胸を開くストレッチをしたり
背中を伸ばしたり腕をぐるぐると回してみることで
横隔膜も動きが良くなり
正常な呼吸ができるようになってきます。
横隔膜の動きを良くするのには
胸や背中、腕をしっかり動かすこと
このようにご理解いただけると良いです。
横隔膜の動きが良くなり
呼吸がしやすくなった後は
実際に深い呼吸をして
肺に溜まった悪い空気を
カラダの外に追い出しましょう
やり方はゆっくりと息を吐くことを意識すること。
まずは、今ある息をそっと外に
吐き出すことから始めます。
そうすることで、
自然と新しい空気が体に入り
ガス交換がスムーズになります。
たとえば、
4秒かけて優しく鼻から息を吸い
8秒かけて鼻から穏やかに
吐き出すことを繰り返してみましょう。
お腹を軽く引き締めるように
意識すると、より深く吐くことが
できるようになります。
呼吸の動作には
「吸う息」と「吐く息」がありますが
呼吸が浅いのは吐く息が少ないからです
吐く息が少ないことで
肺の中では正常なガス交換ができなくなり
そのことで全身の細胞は
新鮮な酸素が不足し
排出すべき二酸化炭素が残ります。
その結果がカラダの
あらゆる所に支障をきたします。
健康なカラダを保つには
吐く息をしっかりとして
深い呼吸をすることです。
科学的な研究で、
深い呼吸をすることで自律神経が整い
心が穏やかになりやすい
ことがわかっています。
深い呼吸をすることで
ストレスホルモンの分泌が抑えられ
気持ちが落ち着き心身が
リラックスしやすくなります。
また、呼吸法を取り入れたリハビリが
高血圧の改善や慢性疾患の
緩和に役立つことも報告されています。
米国心臓協会の研究では
ゆったりとした呼吸が
血圧を安定させることが
できるとされています。
さらに、体に十分な酸素が
行き渡ることで細胞が活性化し
免疫力が向上することも
確認されています。
ここからは上級編ですので自己責任でお願いします。
さらに呼吸で健康になりたい人もおられると思います。
呼吸で健康な肺を作るのには
できるだけ長く息を吐くトレーニングを
続けることが大切です。
ゆっくりと途切れずに
息を吐くことによって
肺の奥までしっかりと空気を
入れ替えることができます。
自分は次の呼吸トレーニングで
肺に溜まった悪い空気を追い出し
肺の機能を高めていますのでご紹介します。
1.呼吸を整えて、鼻から息を吸う
2.鼻から60秒間 息を吐き出す
3.呼吸を整えて、鼻から息を吸う
4 .鼻から70秒間 息を吐き出す
5 .呼吸を整えて、鼻から息を吸う
6 . 同じ要領で、時間を長くする
やってみると分かると思いますが息を吐き切ることで
心拍数が上がり血液が全身にめぐり
体温も上がるのを感じると思います。
それと、息を長く吐くことの
難しさも分かると思います。
息を吐くことが難しい人は
30秒、40秒、50秒と
時間を延ばしてみてください。
とにかく肺の空気を
全て吐き出すことが肺を
健康にするのにとても大切です
こうした呼吸のトレーニングを積み重ねることで
呼吸の質が向上し全身に新鮮な
酸素が行き渡るようになります。
また、深い呼吸が出来る肺は
肺自体の免疫力が上がるので
細菌やウイルスなどの外敵に強い
無敵の肺となります。
ストレスの多い人や運動不足の人、
過去に呼吸の疾患になった人は
確実に呼吸が浅くなっています。
そのことで
体調不良になっていることがとても多いので
日々の暮らしの中で、
ちょっとだけ呼吸に意識を
向けて改善してみてください。
呼吸は自律神経の調整や不調改善の肝になります
ここができているできていないで
大きな差があります
当院も呼吸の大切さを常に伝えています
これを読まれている皆様も
呼吸の大事さを知っていただけましたら幸いです
あなたの呼吸が良くなりますように
最後までお読みいただき
ありがとうございました。