あさひ整骨院
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昔ながらの所作や風習に健康のヒントがある?

昔ながらの所作や風習に健康のヒントがある?

昔ながらの所作や風習に健康のヒントがある?

先週は台風の影響もあり
心身に不調を訴える方が多かったです。


ここから天気も良くなり
過ごしやすくなりますが
身体をしっかり調整する意味でも


「暴飲暴食をさける」


ことを忘れずにお願いします。


今回は日本特有の
風習や所作と健康について書いていきます。

 

私たちの日常には
昔から大切に受け継がれてきた
所作や習慣がたくさんあります。


靴を脱いで家に上がること、
お辞儀をして挨拶を交わすこと。


外国にはほとんど見られない
日本ならではの風習です。


その一つ一つが、
実は体や心を整えるものであり
外国人から見るととても
不思議に映ります。

 

その中でも象徴的なのが神社での参拝です。


神社で参拝している人をふと眺めていると
柏手(かしわで)を打つ姿が目に入ります。


その一つ一つは美しい所作ですが
柏手の本当の意味を知って
打っている人はどれほどいるのでしょうか?


何気ないように見えるあの柏手にも

深く、美しい意味が込められているからです。


たとえば柏手の「手の形」


左右の手をぴたりと
揃えて打っている人も
多いかもしれません。


でも、正式な作法では
両手を合わせたとき、
右手を少し手前に引きます。


だいたい左手の第一関節まで。


これは

「左を前、右を後」にする
古来の日本の作法なのです。


この形に込められているのは

「右手=身(み)」
「左手=霊(ひ)」
という霊的な意味。


つまり
右手=自分の肉体・日常
左手=魂・神聖な意志


神様に向かって手を合わせるとき
右の身を少し下げ、左の霊を前に出す


この形には
神に対して偽りなく本心で向き合う姿勢
を表しているのです。


そしてここからが今回の大切なポイントです。


右手を少し引いた両手を
そのまま合わせたまま、
左の指先を少しだけ上に向け
右の指先を少し下に下げます。


この形には宇宙の法則が隠されています。


陰陽五行では
左手は「火」
右手は「水」


火は上にのぼり水は下にさがる


という自然の摂理を
体現した形がこの手の合わせ方なのです。


つまりこれはただの「型」ではなく


宇宙の理(ことわり)とつながる祈りの形なのです。


普段私たちは無意識に手を合わせていますが
そこにはとても深い意味がある。


ここにこそ
本当の神事の美しさがあるのです。


さらに柏手を打つ「回数」にも
奥深い意味があります。


現在では「2回打つ」が一般的。


これは明治以降、
神社省が全国の神社の作法を
統一する過程で決まったものです。


ですが
それ以前の古来の正式な参拝では
柏手は神社ごとに異なっており
4回や8回など様々な形がありました。


とくに
古来の正式な神事では
4回の柏手で土地の四隅を清め
空間そのものを整える神事
として行われていました。


そして伊勢神宮などの正式神事では
さらに特別な意味を持ちます。


8回の柏手で天地の八方を清め、
最後の1回は音を立てない
止めの柏手を行う。


これで合計「9回」


この「9」という数にも意味があるのです。


数霊(かずたま)の考えでは
「9」は極まり・完成を表す数


つまり柏手とはただの拍手ではなく


場と自分を整える神聖なエネルギー調整なのです。


そしてもうひとつ。
これはとても重要な視点です。


先ほどお伝えした
正しい柏手の形で打つと
自然に「手のひらの中心」同士が
打ち合わさることになります。


ここは東洋医学でいう
「労宮(ろうきゅう)」という
非常に大切なツボ。


この労宮は「気=エネルギー」の出入り口。


ここに刺激が入ることで
生命エネルギーが高まり
体の中の気が整うという
健康上の大きなメリットもある。


つまり
正しい柏手は単なる神事ではなく、


エネルギーを整える日本古来の健康法
でもあるのです。


神社での祈りの時間は
信仰というよりも
「心・体・エネルギーを整える」
最高のチューニング時間だと。


では祈るとき
私たちは何を意識すればいいのでしょうか?


神社に行くと
「〇〇できますように」と
お願いしている人がたくさんいます。


でもこれは
本当の意味での「祈り」とは
少し違います。


祈りとは願いを押しつけることではなく



感謝と調和の波動を捧げること

 

だからまずはこう祈ってみてください。


「ありがとうございます」
「今日も生かされています」


神様は願いを叶える存在ではありません。


その“波動”に共鳴する存在だからです。


だからこそ感謝から始めることが
もっとも大切なのです。


最後にもう一度



右を少し引き、
左を前に出し、
霊を立てて身を静める。


火の左指先は上を向き、
水の右指先は下を向き
自然の摂理で神を迎える。

これが正しい柏手の形です。


このような素晴らしい日本の風習の意味を
次の世代へと伝えていくのは
大人の大切な役目であり使命です。


子供たちは私たちの姿を見て学びます。

だからこそ、形だけでなく
その背後にある深い意味を伝えていく。


それは難しいことではありません。

ただ一緒に神社に参拝して
柏手の形や意味を教えてあげる。


その一つ一つが子供たちの心に残ります。


伝統を伝えることも立派な社会貢献

そう私は思うのです。


あなたが今日から
正しい柏手を打ちその姿を見せること。

 

それが家族や
子供たちにとっての学びとなり
やがて社会全体を整えていきます。


正しい所作を身につけ
その意味を知るということは
自分の心身を整えるだけでなく
次の世代に「日本の智慧」を残す
大切な社会貢献なのです。


日本の生活様式には
健康に繋がる叡智が
たくさん秘められています。


私達大人がそれを思い出し
子供達に伝えていくことで
日本の未来も明るくなると信じています。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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