あさひ整骨院
MENU

「怒る」という感情について考えてみるその3

「怒る」という感情について考えてみるその3

「怒る」という感情について考えてみるその3

今回で3回目になりますが


怒りは「必要なもの」であると述べてきました。


そうは言っても
常にイライラしたり
必要以上に怒りっぽくなったりということが続けば
自分も周りも疲弊しますし
自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。


実は、それ以外にも体のさまざまな部分に
マイナスの影響を及ぼしている可能性があります。


繰り返される痛み
原因のわからない不調
ストレスで太る
摂食障害や自傷行為。


これらにも
自分では気付いていない
「怒り」が潜んでいるかもしれません。


今回はうまく扱えずに続いてしまっている
「怒り」が作り出す症状について
そのメカニズムを含めて述べていきます。

 

歴史からみる怒り

 

歴史の教科書などで
「XXX年、○○2世は『憤死』した」
というような記述を目にしたことはありませんか?


憤死の意味は
「怒りのあまり死ぬこと」です。


実際に怒りが原因で亡くなったかどうかは定かではありませんが
死に直結するほど「怒り」のエネルギーや影響は
多大だということは確かです。


その証拠に「怒りで頭に血が上る」なんて表現はよく耳にします。


では、実際に怒りの感情が湧いたとき
人間の体内ではどのような変化が起きるのでしょうか?


怒りを感じるというのは
少なくとも「怒らなければならないようなストレス状況下」にあり
そもそも、怒るという行為自体が
ストレスに対する反応であると言えます。

 

ストレスによる体の変化

 

ストレスがかかると
体の中では次のような変化が起きます。


1.脳の「視床下部」という部分がストレスを感知し、二系統に指令を出す。

・SAM系統
交感神経~副腎髄質が反応し、アドレナリン・ノルアドレナリンといったホルモンが分泌される。


・HPA系統
脳の下垂体~副腎皮質が反応し、コルチゾールというホルモン(いわゆる「抗ストレスホルモン」)が分泌される。


2.1の反応によって、心拍数・血圧・血糖値・体温の上昇・
  発汗・覚醒・血管の収縮・筋肉の緊張などが起きる。
→「ストレスと戦う」もしくは「ストレスから逃げる」ための準備になる


3.さらに必要があれば、消化吸収や排泄機能を停止させて
  その分の血液を動くための筋肉に送り込む。


4.まだまだストレス状況が続くようであれば(慢性的なストレス状況)
 2. のような反応が起こり続ける。
  心身ともにエネルギー消耗のため疲れ切ってしまい
  自律神経による本来の体の調節機能や免疫機能など
  あらゆる体の機能が低下する。


このように
ストレス状況下では体内でさまざまな変化が起こり
ストレスが減らない限り続きます。

 

ここで特に注目したいのが


2. の反応のうち「血管の収縮」です。


血管を収縮させる(細くする)という働きは
交感神経によってコントロールされています。


ストレスがかかると
交感神経が反応して血管を収縮させ
必要な場所に少しでも早く血液を届けようとします。


しかし、血管が収縮し続けてしまうと血流量自体は少なくなり
血流に乗って運ばれる酸素が徐々に不足していきます。


酸素が足りなくなると
神経が栄養不足に陥って本来の機能を保つことができなくなるため
神経によってコントロールされているあらゆる箇所に不具合が生じてきます。


最初に自覚されやすいものが、筋肉などの体の「痛み」です。


あらゆる痛みの根本にストレスあり、と言っても過言ではありません。


今回は怒りが及ぼす影響についてお伝えしました。


次回は感情を抑え込むことで、あらゆる不調が起こる?
について書いていきます


今回もお読みいただき
ありがとうございました

  • lineシェア
  • fbシェア
  • twシェア

予約優先制

  • お電話でのご予約・お問い合わせ

    お電話でのご予約・お問い合わせ

  • メールでのお問い合わせ

    メールでのお問い合わせ

        
    営業時間営業時間