「痛みが出たらすぐ湿布!」 これでいいの?
12月に入って皆様忙しくされている方が
多いと思います。
体調不良も増えていますので
休むことも、さぼることも大事なので
体に負担をかけ過ぎないようにしましょう。
最近急な腰や肩の痛みで
当院に来られる方が多いです。
ツラいのは本当にわかります。
ですがほとんどの方は
「湿布をすぐ貼りました」を言われます。
これはいいことなのでしょうか?
今回はこの話題で書いていきます。
痛みは何故起きるのでしょうか?
カラダに悪いところができると
そこに炎症が起きて
化学物質が放出されて
痛みの神経が興奮して
脳が痛みを感じる。
もっと簡単に考えると
痛みはカラダの危険信号です。
関節や筋肉で考えると
そこが、ヤバい時に
私たちは痛みを感じます。
痛みには
急性の痛みと
慢性の痛みがあって
急性の痛みとは
捻挫、骨折、打撲、ギックリ腰寝違いなどです。
この時の痛みは動かすとヤバい痛みです。
それとは逆に
慢性の痛みとは
長年の腰痛や肩こり慢性の関節炎などで
血流を良くすると
改善していくから
動かさないとヤバい痛みです。
つまり痛みには2種類あって
・動かすと危険
・動かさないと危険
言い換えると
急性=動かすと危険
慢性=動かさないと危険
と言えます。
動かすとヤバい痛みで
代表なのが骨折です。
足を骨折したら歩けないし
指を骨折したら物を握れないから
本人もこれは
動かすと危険!と
本能的に感じるので
そこを動かさない
もしくは体重をかけないようにします。
問題なのが
軽い捻挫や打ち身、
ぎっくり腰など
少し我慢をしたら
動ける痛みの時です。
この時に多くの人が
やってしまうのが
とりあえず湿布を貼って動きます!
これは大変危険です!
急に訪れた
カラダの痛みに対して
湿布を貼って動くと
そこは悪化し治りは悪くなります。
少し冷静に考えてみましょう。
急に痛くなった痛みは
動かすとヤバい痛みでしたね。
動かすとヤバいところに
湿布を貼って痛みを感じなくして動いたら
絶対にそこは悪化します。
負傷した
筋肉も関節も靭帯も
さらに悪くなります。
つまり治るのが
遅くなります。
では、急な痛みの時に
湿布は貼ったら
ダメなのでしょうか?
そんなことは
ありませんが条件があります。
その条件とは次の2つです。
・急な痛みの時は湿布を貼ったら動かない。
・動きたいのなら湿布は貼らない。
急性の怪我や負傷で
1番やってはいけないのが
痛みを止めて動くことです。
逆にやった方が良いのは
湿布を貼ることではなく
安静にすることです。
どうしても
動かないといけない時は
湿布を貼らない方が
カラダはそれ以上
患部が悪くならないように
痛みを出して動きを抑制します。
結果、湿布を貼るよりも
早く治ります。
なので
場合によっては
慌てて湿布を貼って病院に行くよりは
湿布を貼らずに
2~3日安静にしてから
病院に行く方が早く治ることがあります。
私たちには先祖代々から引き継ぐ
怪我を治すシステムがカラダにはあります。
そのシステムは
怪我や負傷をした早期に
痛む場所を安静にしないと発動しません。
明らかに骨折してたり
脱臼をしていなければ
病院に行かないといけませんが
それ以外は
痛くない姿勢で
安静にしているだけで
かなり良くなります。
自分にはそういう力が
秘められていると信じてください。
急に訪れた痛みに対して
とりあえず湿布を貼って動くと
自分で己の傷に塩を
塗っているのと同じです。
治りを悪くしているのはあなた自身です。
そのように自覚してください。
怪我や負傷によって
急に訪れた痛みに対しては
勇気を持ってその日の予定を諦めて
痛いところを
安静にすることが
1番賢い治し方です。
あなたの痛みが
早く良くなりますように。
今回もお読みいただき
ありがとうございました。