復職や復学をする上でのポイントについてその1
週末は涼しいを通り越して寒かったですね
あまりの寒さで目が覚めた方も
多かったのではないでしょうか。
これから秋に向かいます
動きやすい時期にもなりますので
外出することを意識しましょう。
できる範囲内で結構です
少しづつ冬に向けた
体力づくりと準備をしましょう。
今回は復職や復学に関して
これだけはおさえてほしい
ポイントを書いていきます。
うつや自律神経失調症で休職・休学をされている方
または、一度退職をして回復後に
また就職をしようとしている方には
参考になる情報となります。
ここで紹介する復職法は
十分に休養を取っており、症状も改善してきて
復職や復学を現実的に考え始めた方向けに書かれています。
そのため、休職・休学したばかりの方や
症状が悪化したままの方は
まずは十分に休養を取り
専門家の指導の下で体の回復を目指して下さい。
では復職法のお話をします。
まず知っておくことは
復職・復学の成功率は一度目が一番高いということです。
正確な数字は忘れてしまいましたが
一度目の復職・復学後
5年後も休職・休学せずに働いている方の割合は約50%
2度目の復帰後は30%、そして3度目は10%。
この数字は正確ではありませんが
重要なことは「1度目の復職・復学が、1番成功率が高い」
ということです。
つまり、ちょっと症状が良くなったからといって
安易に復職せずに、きっちりと復職できる体制を
整えてから復職する必要があります。
では、復職できる体制とはどんなものなのでしょうか?
それは以下の要素になります。
・体力をつけること
・対処能力を付けること
・自己尊重感を持つこと
この3つが特に大事になります
まずは体力をつけること!!!
例えデスクワークであっても
働く基本は体力です。
そして体力とは
筋肉があるとか柔軟性があるということではなく
自律神経が強いということなのです。
実は体力の基本は自律神経の力なのです。
うつや自律神経失調症で仕事を一時休んでいる方は
まさに自律神経が弱くなっているのです。
ではどうやって自律神経を強くしていけばいいのか?
それは体を動かすことです。
つまり、運動です。
「なんだ、やっぱり筋肉を鍛えるんだ」
と、思う方もいるでしょうがそうではありません。
自律神経を鍛えるためには
筋肉を鍛えるのではなく
筋肉を動かすだけなのです。
例えば、イスに座っている状態から立ち上がるとします。
(体を少しでも動かせば解剖学的には「運動」と呼ばれます)
実はこの時に、自律神経も大幅に動きます。
例えば、イスから立ち上がった時には脳の位置が高くなります。
すると、血圧を上げないと脳に血液がいかなくなり
脳の機能が低下します。
これが起こると起立性低血圧とか起立性調節障害などと言われます。
これは自律神経の働きが低下していることで起こるのです。
また、座っている状態から立ち上がれば
バランスがより不安定になります。
すると三半規管が働いて平衡感覚を保ち
ふらつかないようにします。
これも自律神経の働きになります。
つまり、体を少しでも動かせば
必ず自律神経が働くようになっているのです。
ですから、自律神経を鍛えるには
体を動かす必要があるのです。
筋肉を鍛えるためではなく
自律神経を鍛えるために体を動かす必要があるのです。
では、どれくらい体を動かせば自律神経が
復職・復学に耐えられるぐらい鍛えられるのでしょうか?
これは人それぞれ復帰する
学校環境や職場環境、仕事内容によりますが、
自分の治療経験でいうと
2時間連続して「歩くことだけを目的として歩く」になります
これができる体力が付くと
復帰に耐えられる自律神経が鍛えられます。
「歩くことだけを目的として歩く」ですから
買い物をしながらとか
犬の散歩をしながらというのは含みません。
2時間歩ける体力が必要!
このように自律神経を鍛えながら
毎朝時間通りに起きる、
新聞を読む、電車に乗ってみる
など、仕事に耐えられる体力を付けていくのです。
重要なことは
2時間連続して歩けない体力では
軽めの仕事でも体が疲れてしまい
その体の疲れに引きずられるように
心が疲れてしまうのです。
そして疲れた心は
気持ちを落ち込みやすくしてしまい
学校や仕事への意欲、生きることへの楽しさを
削ぎ落としてしまうのです。
ですから
2時間連続して歩ける体力をつけるのはとても重要なのです。
特に学校や会社が復帰のための
時短勤務等を許可していない場合は
いきなり8時間のフル勤務や
一日の学校生活になりますので
体力がなければ続けるのは厳しくなります。
今後は日本も経済状況が厳しく
余裕のない会社も多いので
自分自身で対策を行う必要があるのです。
後の2個は次回に書いていきますので
お待ちください。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。