復職や復学をする上でのポイントについてその2
少しずつですが秋めいてきました。
「○○の秋」
皆様はどのような言葉を入れますか?
今は旅行キャンペーンも始まり
「旅行の秋」になるかもしれないですね。
私は「食欲の秋」です
なので食べ過ぎに気をつけて
日々を過ごしたいです
(皆様も食べ過ぎは腰痛や自律神経の乱れに
つながりますので気をつけてください)
今回は前回からの内容の続きになります
前回ですがうつの復職法には
下記の3つが大事だとお伝えいたしました。
1.力をつけること
2.対処能力を付けること
3.自己尊重感を持つこと
前回は「体力をつけること」
についてお話しいたしました。
復習になりますが
体力をつけることとは
2時間連続して「歩くことだけを目的として歩く」
ことが出来るようになること。
ということ内容でした。
既に、少しずつ歩き始めている方もいるでしょうし
「これから」という方もいるのではないでしょうか。
涼しくなり、ついつい動いてしまいますが
無理はしないように気をつけてください。
ちなみに夏の暑さの話に関してですが
1時間ぐらい歩くだけでも体力がついていますので
2時間にこだわらなくても構いません。
2時間はあくまでも暑さや寒さが
ない状態での目安になります。
そして今回は
2. 対処能力を付けること
3. 自己尊重感を持つこと
この2つについてお話ししていきます。
対処能力を付けることについて
対処能力は様々なものがありますが
ここでは「自分自身がストレスを感じることを
ストレスと感じないように対処する能力」を指します。
例えば
上司をストレスと感じている場合
少しでもストレスを感じないように工夫をすることです。
これができれば、日常で受けるストレスが減りますので
復職も定着しやすくなります。
しかし、どんな対処能力が必要になるかは
人により異なりますので、
ここではよくある例として
「感情」をテーマにした2つをお伝えいたします。
その2つとは
・感情を上手に解放する
・苦手なやり方にチャレンジしてみる
ではそれぞれをお伝えいたします。
・感情を上手に解放する
ストレスを受けると感情が湧いてきます。
ストレスにより、怒りであったり悲しみであったり
様々な感情が湧いてきます。
それを上手に発散できるかが重要です。
カラオケに行ったり、スポーツをしたり
泣ける映画やドラマを見るというのもいいでしょう。
あるいは人に話を聞いてもらったり
するというのもあるでしょう。
ストレスによって湧いた感情は
ぎりぎりいっぱいまで溜めないで
早めに発散することをお勧めいたします。
・苦手なやり方にチャレンジしてみる
例えば
行動力があり、何でも素早く物事を
進めている人がいるとします。
本人にとってもそれはとても気持ちが
いいことだとします。
しかし、ストレスを受けて体の機能が低下してくると
素早く物事を進めていくのは
心身ともに疲弊してしまいます。
そんな時にのんびり行動する人を見ると
イライラしたりもします。
このままでは自律神経が乱れ
うつになってしまう可能性が高くなります。
そんな時には一度体の動きを止めて大きく深呼吸をして
ゆっくりと動いてみましょう。
自分の苦手なやり方が
実は自分にとっては必要な時があります。
自分の得意なやり方と反対のやり方を
やってみるということは対処能力を上げることになります。
以上、対処能力を付けることについて
お伝えいたしました。
次は自己尊重感を持つことについてお伝えします。
自己尊重感を持つこと
「自己尊重感ってなに?」と
思う方もいるでしょう。
自己尊重感とは文字通り自分を
尊重できる気持ちのことを言います。
もっと簡単に言うと
自分の良いところを知っていますか?ということです。
人には至らないところも
あれば良いところもあります。
自分の至らないところばかりを
見つめるのではなく
自分の良いところもちゃんと
見つめましょうということです。
そのため
自己尊重感を高めるためにやることは
自分の良いところを30個
紙に書き出すことから始めます。
多くの場合
自分自身で悪いところと思っていることは
逆から見ると良いところだったりします。
例えば、せっかちな人がいるとします。
その人の良いところは行動力があるところです。
逆になかなか行動に移せないという人がいるとします。
その人の良いところは慎重なところです。
ちなみにこれは、小さなことでも構いません。
例えば道端に咲いていた花がきれいに見えたとします。
それも立派な良いところになります。
その花のきれいさが分からない人だっているのですから。
このようにして自分の良いところを30個書いていってください。
いっぺんに書く必要はありません。
気付いた時にスマホや手帳などに
書き加えていってください。
そしてそれを毎日朝と夜に
「私の良いところは○○です」
と、声に出して読んで下さい。
これは自分自身の自己尊重感を高める
とても重要な作業になります。
そうすることで
自己否定する自分が少なくなり
体が悪い方向に引っ張られなくなります。
これは試してほしいのですが
自己肯定感を高める(自分のことをよく言う)言葉を言いながらと
自己否定をする(自分のことを悪く言う)言葉を言いながら
力を入れると(わかりやすいのは物を強く握って下さい)
明らかに差が出ます。
自己否定のような自分にツラい言葉を投げかけるだけで
体の調子はみるみる悪くなるのです。
この3つを意識して
復学や復職の励んでみてください。
当院は復学や復職にも力を入れています
長期のプログラムになりますが
興味のある方は当院までご相談下さい。
今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました。