急な痛みが出た時の対処法
今週はずっと天気が悪い日が続くみたいです
こういう時は油断ではないですが
ふとした時に急に痛みが出ます
首や肩・背中・腰・膝・手首など
自律神経の関係もあるでしょうが
身体が気温の変化についてこれないことも大きいです
今回は
そんな急な痛みが出た時の対処法について書いていきます。
とっさの動作をしたときに
あっ! 腰がっ!!とか
あっ! 膝がっ!!など
今まで何ともなかったのに
ある動作をして急にどこかが
痛くなることがあります。
これを医学用語で
急性の疼痛(とうつう)と
呼びます。
急な 足首の痛み。
急な 膝の痛み。
急な 腰の痛み。
急な 首の痛み。
急な 肩の痛み。
あなたも今までに
一度はこんな突然の痛みに
遭遇をしたことがあると思います。
今日はその時の対処法で
一番大切なことをお話をします。
究極の急性疼痛時の対処法
患者さんに聞かれる
質問の中で多いのがこれです。
『カラダのどこかが
急に痛くなったときに
どうしたらいいのか?』
カラダの急性の疼痛といっても
ぎっくり腰から寝違い
頭痛、腹痛と様々ですが
今回は脚や腕、首、腰などの
運動器疾患に限定をして
お話をさせて頂きます。
立ち上がろうとした時に
急に腰が痛くなったら
まず、始めにあなたがすることは
何でしょうか?
歩いていて
急に膝が痛くなったら
どうすれば一番よいと思いますか?
急いで 冷湿布を貼る。ですか?
それとも 温湿布を貼る。ですか?
重たいカバンを持とうとした時に
急に肩が痛くなったら
どうすれば痛みが
ひどくならないのでしょうか?
やはり、冷湿布を貼る
それとも温湿布を貼るでしょうか?
それが最適な方法なのでしょうか?
一般の方の答えで一番多い回答は
やはり『湿布を貼る』という答えが多く
次に多いのが
すぐに病院に行くです。
日本人はいつの頃か
どこかに痛みを感じれば
とりあえず、湿布を貼ることが
常識になってきていますが
じつはこれは、正しい急性疼痛の
対処法ではありません。
まさか? と思われるかも
しれませんが
本当です。
ただし、湿布を貼っては
ダメと言っているのではなく
湿布を貼る前にやっておかないと
いけないコトがあるのです。
そして、急性の疼痛の時に
このことをやらないで
湿布や鎮痛剤を使うと
怪我の本来の治り方が
遅れるという可能性があります。
だから、とても大切なことなのです。
急性の疼痛時に最適な対処法とは?
答えから言います。
もし、あなたが
急にカラダのどこかに痛みを感じた時に
あなたがやらなければ
いけない対処法(行動)は
これです!!
『1つ前に、戻ること。』
これについて解説します。
人間の動作を大きく分析すると
4つになります。
① 寝て、行う動作。
② 座って、行う動作。
③ 立って、行う動作。
④ 歩いて、行う動作。
このようになります。
そして、先ほど言いましたように
急性の疼痛を感じた時に
その状態が④なのか?
③なのか?または、②なのか?
これをあなたが
把握することがとても大切です。
つまり、自分が痛みを
感じた状況が④なのか?
③なのか?②なのかを
知る必要があります。
よくやってしまうのが
例えば、
・立ち上がろうした時に
腰に痛みを感じたけど
そのまま立ち上がる。
・歩いている時に
膝に痛みを感じたが
そのまま歩き続ける。
このように
痛みを感じているときに
そのまま次の行動をしたり
または、今の行動を
継続することが多いと思うのですが
これは、一番
やってはいけないことなのです。
急性の疼痛を感じた時に
あなたに絶対にして欲しい
対処法(行動)は先ほども
言いましたように
『1つ前に、戻ること。』です。
・動いていたのなら動作をやめる。
・走っていて痛みを感じたのなら歩く。
・歩いていて痛みを感じたら立ち止まる。
・立って痛みを感じたのなら座る。
・座って痛みを感じたのなら寝る。
このように
動作を継続するのではなく
1つ前の動作・姿勢に
戻ることが大切というワケになります。
理解できましたか?
立ち上がろうとして
腰に痛みを感じたら
湿布を探しにいくのではなく
その場で座り込むのです。
座ってみてまだ
痛みを感じるようでしたら
その場で寝転びます。
寝転ぶ格好は
膝を曲げて、カラダを丸くしてください。
もし、それとは逆に
痛いと思いながら
そのまま立って歩いて湿布を探すと
座る→立つ→歩くと
動作を次ぎに進めることになり
ほとんどの場合
負傷箇所を悪化させるのです。
痛みをガマンしながら
湿布を探す一歩一歩が
負傷した部位を悪化させるのです。
もし、あなたが
急な痛みを感じたら
自分の動作の状況を把握し
・動いていたのなら動作をやめる。
・走っていて痛みを感じたのなら歩く。
・歩いていて痛みを感じたら立ち止まる。
・立って痛みを感じたのなら座る。
・座って痛みを感じたのなら寝る。
そして、痛みが軽減する
姿勢で心が安心するまで
その姿勢でじーっとしていて下さい。
このコトを知っているだけで
あなたの負傷は最小限に抑えられるます。
まさに、究極の対処法です。
痛みを感じた時に
痛みのない動作や姿勢をすることは
湿布を貼ることよりも
何十倍もの治癒力を引き出します。
湿布を貼るよりも
あなたの自然治癒力を
出す方が何十倍も優れているのです。
自分にはそんなに凄い力が
あると言うことを知って下さい。
そして、その内なる力を
発揮するコツが痛みのない動作や
姿勢に戻ることです。
最初の痛みが軽減してから
慌てず湿布を貼ったり
病院に行けばいいと思います。
温・冷の湿布の判断は
ご自身がかかっている
医療関係の方に相談して下さい。
究極の急性時の対処法は
慌てて行動をするのではなく
1つ前、2つ前の行動に
もどり痛みのない姿勢で様子をみる。
今回もお読みいただき
ありがとうございました