あさひ整骨院
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自律神経の不調やうつ症状を脳の視点から考える。その1

自律神経の不調やうつ症状を脳の視点から考える。その1

自律神経の不調やうつ症状を脳の視点から考える。その1

先々週の暑さと比べるとまだ過ごしやすいですが
そろそろ本格的な暑さになります。


でもその前に梅雨を元気に過ごさないといけません


梅雨時期は自律神経の乱れから体調不良や急な関節痛が増えます


対策は
・暴飲暴食を避ける
・甘い飲食控える
・毎日の入浴(シャワーは×)


これらのできることから始めて
お体を調整してください。


今回から3回に分けて
「自律神経の不調やうつ症状を脳の視点から考える」
について書いていきます。

 

まず脳ですが以下の3種類に分かれています。

1.脳幹
2.大脳辺縁系
3.大脳新皮質

このうち、大脳新皮質(以下皮質)がテーマになります。

 

新皮質の生命エネルギー問題

 


発生・発達的にも系統発生的にも
脳は、下から上に、後から前に、進化・発達しています。


つまり、脳幹⇒辺縁系⇒皮質
の順で進化・発達しており


皮質は、後頭部⇒側頭部・てっぺん⇒おでこの順で進化・発達しております。


そのため、脳幹のことを爬虫類脳(反射の脳)
辺縁系のことを哺乳類脳(情動の脳)
皮質のことを人間脳(理性の脳)と言ったりします。


重要なことはこれらの脳が
それぞれどれくらい生命エネルギーを使っているかなのです。

 


進化するほど疲れに弱い

 


結論から言いますと、
進化するほど生命エネルギーをよく使います。


ですから
いちばん生命エネルギーを使わないのは脳幹。

次は辺縁系。

いちばん生命エネルギーを使うのが皮質です。


そのため
生命エネルギーがなくなると
皮質から使えなくなります。


疲れて頭が働かなくなっても心臓は動いています。
皮質はあんまり働かなくても、
脳幹は働いて心臓を動かしているのです。


そして、新皮質の中でもおでこの部分が
いちばん生命エネルギーを使いますので、
「おでこの部分はいちばん疲れに弱い脳」と言えるでしょう。


しかし、このおでこの部分は


「人間らしく生きる」


という大事な機能を持っています。

そのため、おでこの部分が働かなくなると
生活で色々な支障が出てきます。

 

例えば
・感情のコントロールがきかなくなる
・怒りっぽくなったり泣きたくなったりする。
・一次記憶・予期・計画する機能が低下する
・大事なことにも反応できなくなる。
・文字や言葉を理解するのが難しくなる。

これはうつの症状と全く一緒であり、
うつはおでこの部分の機能低下(だけじゃありませんが)なのです。

 

対策には低刺激と酸素が重要

 

疲れという言葉がよく出てきていますが
それは結論からいいますと、


「疲れ」とは、刺激に対して酸素が足りないことを指します。


つまり、おでこの部分が低下したときの対策は、
刺激を少なくして酸素を増やすことです。

つまり

1.刺激からできるだけ遠ざかる。
2.深呼吸をおこなう。


ということになります。
ではこの2つをご説明します。

 

1.「刺激からできるだけ遠ざかる」

五感の感覚をできるだけ少なくすることです。
光・音・運動などの固有感覚・臭いなども
できるだけ少なくすることが重要です。


うつの方が引きこもったり
昼夜逆転になったりしますが
これは、低刺激を維持するやり方なので
症状が重症の場合はこれらを無理に治そうと思わない方がいいのです。

 


深呼吸で悪化しやすい人とは?

 


2.「深呼吸をおこなう」ですが

酸素は一番のエネルギー源になります。
ですから、酸素を供給しないとおでこの部分は活性化しません。
そのため、「深呼吸」という当たり前のことが
とても大事になります。
しかし、注意が必要になります。


とある研究機関が発表したデータによりますと、
通常、深呼吸をするとリラックスする神経が活性化するのですが
逆にリラックスする神経の機能が
低下してしまう人もいるということです。


それはどんな人かというと、
呼吸筋が緊張している方です。


呼吸筋が緊張していると
深呼吸をするのに大きな負荷がかかり、
まるで筋トレをしているようになります。


つまり、深呼吸しても酸素がたくさん体の中に入らないばかりか
リラックスする神経の機能も低下してしまうのです。


このような方は
深呼吸をしても血液中の酸素濃度が下がってしまうことも多いです。


そのため、まずは治療で呼吸筋をゆるめる必要があります。
(だから整体が大事になるのです)

 

では、低刺激と酸素の対策を十分にやった後には
どのようにアプローチしたらいいのでしょうか?


これは次回解説させていただきます。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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