自立と依存の狭間。それが人を強くする。
先週は急で強い寒さの日がありました。
あれだけ暖かく過ごせていたので
心身がびっくりしてしまします。
寒暖差も立派なストレスです
快適で過ごすことを意識して生活しましょう
(お風呂にしっかりつかってくださいね)
今回は「疲れが取れない」という症状について
「筋肉の緊張」と「生き方」という2つの視点からお伝えします。
筋肉の無駄な緊張とは?
例えば、5の力で歩けるのに10の力で歩けば
同じ距離を歩いても2倍疲れます。
立っているときも同じです。
必要以上の力を使えば
ただ立っているだけですぐに疲れてしまいます。
そしてこれらには「ある生き方」が関連しています。
早く自立をすると・・・
人は生まれると養育者に依存して生きることになります。
多くの場合、それは母親になりますが
養育環境によっては早く自立を促される場合があります。
例えば
下に兄弟がいる、長男や長女
貧困家庭、厳格な家庭教育
親が病気、虐待を受けるなど
個々によって異なりますが
このような環境で育っていると生き残るために
「早く自立する」
という戦略を無意識に選択することになります。
子供が早く自立すると
親や親せき、学校の先生などに褒められます。
するとこの「自立する」という選択は強化され、
「自立すること=良いこと」
「依存すること=悪いこと」
という価値観を持つことになり
これがその後の人生に深く影響を及ぼすことになります。
この辺で結論を先にお伝えいたしますと
自立する人の特徴は、無意識にがんばることです。
無意識ですから、自分ではがんばっているとは思っていません。
しかし、立つときも歩くときも
無意識にがんばってしまっているのです。
力も入ってしまうのです。
5の力で歩けばいいのに10の力で歩いてしまう。
そして、誰かに助けてもらえば楽にすむことでも
「自立=良いこと」
「依存=悪いこと」
という価値観から、人にものを頼んだりするのに強い抵抗感を覚えるのです。
壁に寄りかかることさえ、力を抜いてできない人もおられます。
筋肉の緊張はエネルギーを使いますので
これが続くと当然疲れます。
疲れが悪化すれば
自律神経失調症からうつにもなります。
依存もたまには必要
骨折をしたらギブスをはめて治します。
これをギブスに依存しているという人はいません。
骨折をしたら
骨がつくまで動かないように固定しなければなりません。
動かないようにするのは筋肉でもできますが
ギブスをはめることに対して「依存してる」と思う人はいません。
なぜなら、必要だからです。
人に頼るのも、
薬を飲むことも、
サプリを飲むことも、
全て必要ならばそれは依存とはいいません。
実は人の成長は
依存 ⇒ 自立 ⇒ 相互依存
という順番をたどります。
依存している人は、少しずつ自立に向かう。
自立している人は、少しずつ相互依存に向かうということです。
相互依存とは
お互いに協力することにより
一人だけでは出せない結果を出せるようになることを指します。
すでに我々の社会は相互依存で成り立っています。
生活に必要なほぼ全てのものは他人から購入しています。
そして仕事をしている人ならば
その人自身も何かを他人に提供しています。
学生ならば、そうなれる準備をしているところです。
この社会で生きていくには
相互依存に向かうのはごく普通のこと。
つまり自立にこだわらずに
必要な時にはモノや人に頼るということは普通のことなのです。
それができると筋肉のムダな緊張がなくなり
疲労しにくい心身になっていきます。
疲れが溜まっている人は
どうぞ人に頼ることにチャレンジしてみてください。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。