肩こりになる人の共通点その1
本格的に暖かくなり
春を通り越して初夏ぐらいの気温の高さですね
4月にもなりましたので心機一転
気分も晴れやかに生きたいものです。
今回は『肩こり』についてお話をします。
コロナ禍時代の流れとともに
デスクワークが多くなったために
肩こりの人が多くなってきました。
自分の整骨院に通われる人の
55%が肩こりを訴える人がいます。
その中でも、子供の肩こりが
多くなってきているのに本当に驚かされます。
もしかすると
あなたも慢性の肩こりに悩まされる
一人かもしれません。
いつも、肩や首に重い石を
乗せているような不快感や
頭痛など重傷になると
日常生活に支障がでるのが
『肩こり』です。
昔、読んだ本に書いて
いましたけど肩こりを苦に
自殺をする人もいたそうです。
たかが、肩こり。
されど、肩こり。
そこで、今回のテーマは
肩こりで悩む人の
「カラダの共通点」について話をしていきます。
まず始めに
肩がこるという言葉を
この世に生んだのは誰だかご存知でしょうか?
肩がこるという言葉は昔からあるのではなく
その言葉を作ったのは
あの有名な作家の夏目漱石だそうです。
彼が自らの小説のなかで
『肩がこる』という造語を使って以来
日本人は首や背中の筋肉が
硬くなることを『肩がこる』
と言うようになったようです。
そうすると
肩がこるという感覚は
日本人独特なものなのでしょうか?
そこで、1つ面白い話をします。
自分が約15年前に柔整の学校に
通っていた頃、学校の先生に言われたのが
外国には肩こりがないと
柔整の教員の先生に教えていただきました。
当時、26歳の僕は何でも
信じるタイプだったので
「外人は肩がこらない」と
信じていたのです。
その後自分でもいろんな外国の方の
治療をしてきましたが
確かに外国には肩こりは無かったのです。
正確に言うと
『肩こりという言葉』がありませんでした。
実は肩こりとは
日本人の特有の感覚で
外国では首が痛いや
背中が痛いと表現が多かったです。
つまり、肩こりという
表現は外国にはなく
日本独特のものだったので
まんざら柔整の教員の先生が
言っていたこともウソではなかったです。
少し横道にそれましたが
肩こりで悩む人のカラダの共通にもどりますね。
肩こりを経験した人なら分かると思いますが
首や肩に感じるあの重ーい感じは
なんの重さだと思いますか?
間違っても
変な霊の重さなんて考えないで下さい。
じつは、あの重さは実際にある
重さを感じています。
その重さの正体は頭と腕の重さです
この2つの重さから
解放されると肩こりの
症状からも解放されるワケです。
では、どうすればいいのでしょうか?
簡単です!
原因を治せばいいのです。
まずは頭の重さが
なぜ、首や肩に負担をかける
のかを説明しますね。
頭の重さが首や肩に負担をかける理由は?
ズバリ
首が下を向いているから
肩こりで悩む人のカラダの
共通点の1つ目は
肩こりの人は常に
首が下を向いた状態のままで
顔が前を向いています
パソコンや携帯電話など
下を向いて作業をすることが
多くなってきている影響もあり
首を下に向けていることが
当たり前になってきています。
あなたもやってみると
分かると思いますが
座ったまま、立ったままでいいので
アゴが胸につくくらい首を下に向けて
首をそのままの状態にしたまま
今度は顔だけ前を向いてみて下さい。
やってみると
分かりますがものすごい猫背感ですよね。
横からみると顔を前に突き出している姿となります。
この顔を前に突き出している
姿こそ頭の重さが首や肩に
多大なる負担をかけ肩がこる原因の1つなのです。
では、なぜ首が下を向き
顔を前に突き出すことが
首や肩に負担をかけるのでしょうか?
そのカラクリを説明します。
ご存知の方もいらしゃると思いますが
成人の頭の重さは約4~6kg。
頭の重さを5kgと考えてみて
5kgといえば
・ボーリングのボール11ポンド
・お米5kg
・500ml入りのペットボトル10本
に相当します。
けっこう頭は重たいものなのです。
しかし、首がしっかりと
正しい位置にある人は
頭の重さで悩まされることはなく
首が下を向いた時にだけ
頭の重さが首や肩の筋肉に
負担がかかります。
どれくらいの負担がかかるのかを
調べた人がいますのでご紹介します。
ニューヨークに住む脊椎外科医
ケネス・ハンスラージ氏の研究によると
首を下に向ける角度が
15度になると12kg
30度で18kg
45度で22kg
60度では27kgの負荷が首の骨にかかるため
首や肩の筋肉に負担がかかるというのです。
パソコンやスマホをしている人の
首の角度はだいたい45度くらい下を向いているので
その間、22kgの重さが首や肩の筋肉にかかっている
計算になります。
22kgって相当な重さですよ
そして、
肩こりの人は首が下を向いた状態のまま
顔だけを前にむけている姿勢になっているために
この22kgが四六時中
首や肩の筋肉に負担をかけること
になり、そのことが肩こりの原因の1つとなります。
首や肩が重い原因の1つが分かりましたね。
しかも、厄介なのは
首が下を向いて、顔だけが前を向いている状態を
肩こりの人の脳は正しい姿勢と勘違いをしています。
つまり、その格好に違和感が
なく肩こりだけを感じています。
これでは、いくらマッサージや
ストレッチで首や肩の筋肉を
ほぐしても、またすぐに
元通りの肩こり状態に戻ります。
脳が間違った姿勢を正しいと
勘違いをしているのですから困ったものですよね。
次にその治し方をご紹介します。
首が下を向いて
顔が前に向いている状態の治し方。
別名、猫背の治し方です。
①背中を少し丸めて胸を下げます。
②その胸が上がらないように注意をして
③顔を斜め45度ほど上に向けます。
④このとき、下を向いていた首が立ってきます。
⑤首の前の筋肉の真ん中から
下半分の筋肉がすこし伸びる感じです。
⑥胸、首が動かないように顔だけを前に向けます。
これで、首と頭が正しい関係となり
横から見ると肩の上にまっすぐ、首と頭が
あることが観察できます。
肩こりで首が下を向いていのが
日常の人には、この正しい位置が
とても違和感に感じますが
1日に何回もこのポジションに首を治すことで
首や肩の負担が軽減していき
念願の肩こり解消となりますので
毎日、習慣にしてやってみてください。
肩こりの解消は首をたてる。
次回は肩こりのもう一つの理由の
腕のポジションについて
お話をしたいと思いますのでお楽しみにしてください
最後までお読みいただき
ありがとうございました。