敢えて暑い夏にこそ考える1日2リットル水飲み健康法について考察する
今日から8月
夏本番ですが
ゲリラ豪雨も本番のようで
急な大雨も大変です。
でもせっかくの夏なので
夏にできることをやって楽しみましょう。
我が家はかき氷つくりをしようと考えています
今回のテーマは
「敢えて暑い夏にこそ考える!!!
1日2リットル水飲み健康法について考察する」
について書いていきます。
どこで誰が行ったか分からないが
とにかく水をやたらと飲む健康法が流行っている。
たしかに水分を取ることはとても重要だけど
それと並行するかのように沢山の病気が出ているのも事実。
ちなみに発症している多くの方は特に高齢者である。
ある患者さんに「なんでそんなに水飲むの?」と聞くと
患者さんは「健康の為には毎日水を2リットル以上飲むといいと言われていたので
ペットボトルに水をいれて、気がついたら水を飲むようにしています」
「あなたは高齢者で(その方は75歳くらい)
ただでさえクレアチニン(腎臓に関する数値)が高いんだから
そんなに水飲んだら腎不全になっちゃうよ」と言うと
患者さんは「水ならいくら飲んでもいいんじゃないんですか?
むしろ、水をいっぱいのんでいっぱいオシッコ出した方が、毒素が抜けるんじゃ?」
「あなたの年齢で、そんなに腎臓が濾過できる能力がないですよ。
汗をかくような労働をしたり、運動したり、
外で高温にさらされて熱中症対策で水を飲むのならともかく
あなたの様に一日中エアコンのある部屋で
そんなに水飲んだら、もっと体調不良になりますよ」
また、ある患者は、胃がもたれる
胃がもたれると繰り返し訴えていました。
その患者も、一日2リットル水を飲む健康法をしていました。
「あなたは食前も、水を飲んでいるのですか?」
患者さん「もちろんです、なにせ一日2リットル
飲まないと健康になれませんからね」
「ところで、胃にはペプシンという
タンパク質を分解する酵素があるのは知ってますか?」
患者さん「良く分んないけど、腸で分解して吸収すると考えていて
胃袋っていうから、袋に食べた物をためてあるのかと思っていました」
「あなたは胃がもたれるからといって胃薬出されていて
さらに、食前にも水を飲んでいる。
ところで、胃もたれの原因をしってますか?」
患者さん「食べた物が消化できないからですか?」
「その通り。肉などのタンパク質を分解するためには
タンパク分解酵素のペプシンが必要。
そのペプシンは、胃から分泌されるペプシノーゲンが
胃酸である塩酸によってペプシノーゲン→ペプシンに転換されるんです。
あなたが食前に水を飲んで胃酸を薄め
さらに胃薬を飲んでいるから
タンパク質が分解できなくて胃もたれするんです。
さらに食前に水を飲むと
噛まずに食物を食べてしまえます。
哺乳類は、水分が無いと
唾液を一杯出してよく噛みます。
その唾液には、アミラーゼという炭水化物を分解して
麦芽糖にする酵素と、リパーゼという脂肪分解酵素があります。
(この話をダイエットに置き換えることもできます
ちゃんと噛んで食べるということがダイエットの基礎になります。
これができてほかのことも同時に行うのです。運動とか食生活の改善とか)
つまり、炭水化物と脂肪は
口腔で咀嚼することである程度分解し
タンパク質は胃でタンパク質から
ポリペプチドまで分解するんです。
さらに、唾液中の免疫グロブリンAと言う物が食品中の微生物と反応し
人間に必要な微生物は、胃で消化吸収されない様に守ります。
そして免疫グロブリンAが付いた腸内細菌は
小腸のパイエル板というところで
「ここに定着しなさい」という指令を受け
生涯そこに住み続けます。
だから、よく噛むこと自体が『腸活』なのです。
よく噛んで食べれば腸内細菌すら摂取する必要もないのです。
あなたが、胃もたれするからと言って飲んでいる
ビフィズス菌などのサプリは
咀嚼しないでカプセルで飲み込むから
腸は必要な細菌として認識しません
だから完全に無意味です。
その後、小腸で麦芽糖はブドウ糖に分解され
同じく小腸でポリペプチドは
ペプタイド、さらにアミノ酸まで分解され吸収されるんです。
(ちなみにアミノ酸サプリも数多く見かけます
確かに必須アミノ酸は体にとって大事なものです。
ですが、アミノ酸を作り出すには体の中で工程があるので
いきなり体の中に「必須アミノ酸ですよ」と入れても
体は吸収しませんし、できません。そんなうまくいかないです。
ちゃんとタンパク質から取りましょう)
つまり、あなたの胃もたれの原因は
食前に水を飲むことと
胃薬を飲んでいる事です。
消化は、胃や小腸がスタートではないのです。
口腔で咀嚼して消化酵素と混ぜることがスタートなのです。
胃薬でなんて、胃もたれは治せませんよ」
患者さん「・・・・・(絶句)」
このように
脳梗塞や腎不全が水の飲みすぎのこともあるし、
消化器疾患も水の飲みすぎでなることがよくあるのです。
水は、水分は食後に摂るのです。
こんなに、食前に水をガブガブのむのは
ここ10年くらいの異常な傾向です。
昔を生きた人たちは
食前にペットボトルの水500CCを飲んだと思いますか?
というよりこれだけ飲まないとと決めて飲んでいたのでしょうか?
給食だって、食前に水は飲ませません。
(食事中に牛乳がありますが、これもいろいろ賛否がありますよね。
個人的には牛乳は日本人には合わない飲み物なのでおススメはしません)
但し、今の様に超暑い日に
外で汗を流したり、仕事をしてとか
運動をしたときは別です。
また話をして口やのどが乾いたから
少量飲んで潤すはありですが
それでも少量です。
その時は、汗をかいた量を補う
水分とミネラルを摂取しなければ危険です。
まとめると
健康法は数多くありますが
必ずしも皆さんにあうとは限りません。
合う合わないは実践するしかないですが
その前にやみくもに飛びつくことを
止めるだけでもだいぶマシです。
どんなものもそうですが
過剰にやり過ぎれば体は修正してくれます
ですが修正しきれなければ
その時自律神経の乱れとなって
体に症状が出ることも覚えて下さい。
わからないなら
私や身近にお世話になっている
整体の先生に聞いてみてください
あなたの体をきちんと見ているので
あなたに合ったおススメの方法を教えてくれるはずです
今回の話はむやみやたらに
とにかく水をとればいいという考えは捨て
臨機応変に循環器や消化器や泌尿器の事も考えて
水分は摂りましょう。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。