なぜ「めんどくさくなるのか？」を考えてみる
気が付けば２月も終わってしまいますね
個人的に時間が過ぎるのが早く感じます。
皆様は年初めに
目標や決意したことまだ続けていますか？
なかなか一筋縄ではいかないですが
根気よくコツコツと進めていきましょう。
今回のテーマは
「めんどくさい」について書いていきます
まず大前提ですが、心身の疲労がない場合の
「めんどくさい」はこれも一つの症状と認識してください。
逆に言うと疲労がある場合は、めんどくさくなっても正常です。
めんどくさいと感じてしまう主な原因は２つあります。
・虐待など、大きな力で傷つけられて育つ
・「やりたいこと」を止められて育つです
ひとつずつ解説していきます
虐待など、大きな力で傷つけられて育つが原因の時
人間は反論したり抵抗したりすると
更に傷つけられるので、何もしなくなります。
これは俗にいう膠着状態（フリーズ現象）なので
思考・感情・行動がストップします。
すると
「未来を建設的に描いていく」という
能力がなくなり、努力ができなくなります。
それが大人になっても
「どうせ結果は変わらない」
という思考の癖がつき
何事もめんどくさくなります。
これが原因の１つです
「やりたいこと」を止められて育つについて
内側から湧き出てくる
「やりたい」という気持ち
皆様経験されたことがあるかと思います
それを親に押さえつけられ、
やらなければならないことを
押しつけられて育つことで
（例えば勉強や習い事など）
「やりたい」という気持ちが湧いて出てこなくなる。
押しつけられている間に
それが自分の欲求と勘違いしていることになり
その状態が続くことで
「やりたい」という感覚が分からなくなり、
全てのことが、めんどくさくなってしまいます。
例としては
虐待など、大きな力で傷つけられて育つが原因の時は
わかりやすいかと思います。
目に見える虐待だけでなく
繰り返される「存在無視」も含みます。
ぶたれることもないし怒られることもないが
あきらめられたり無視されたりして育つことを指します。
※存在無視：文字通り、子供の存在を無視するような親の言動。
「やりたいこと」を止められて育つについての例は
野球をやりたかったけど
親に部活をやめて塾に行くように言われた。
声優の学校に行きたかったけど
親に違う学校に行くように
言われてしぶしぶ従ったなどです。
共通して言えることに
「侵入」か「存在無視」があります。
また、感覚の鈍麻があり
体調不良が感じられません。
感じたところで
自分自身のケアもめんどくさく感じるため
痛いけど何もしない・苦しいけど何もしないという
セルフネグレスト・自己虐待状態の方も多いです。
＊侵入：自分の権利に踏み込まれること。
体調不良が感じられないため
病院には行かない方が多いですが
苦しすぎて限界になり動く方が多いです。
しかしその場合もかなり悪化していることが多く
一度で治らない、改善しないので
来院するのがめんどくさくなってしまう方が多いです。
感覚鈍麻が強くて、
・何が問題か分からない
・自分が何をしたいか分からない
・好物は特にない
という方が多く
見かけにもエネルギーがなく
抑揚のない感じがします。
対策について
こういう状態の時は感覚のトレーニングから始めます。
日常的には
・ご飯を味わって食べる
・服の着心地を感じる
・足の裏で地面を感じる
・感情が動く漫画・映画・ドラマなどを
見て体の感覚を感じる
・シャワーを浴びる時に流れ落ちるお湯を感じる
などしっかり体で感じることが大事です。
仕事や学業では
ハードルを小さく簡単にできることから始めます。
一例ですが
・引きこもりの方はドアから一歩出てすぐに家に入る
・それでもダメなら窓を開けて外を眺める
・あるいは部屋着から外出の格好に着替える
こんな感じの低いハードルから
・メイクをする
・３分間机に向かうなど
そしてハードルを超えられたら
何かいいことをやる（ご褒美的なこと）
また、周りが少し過剰に褒める。
などで少しづつ自信をつけ
「自分は大丈夫、やればできる」を育ててください
根気がいるのと
体の状態に左右されますので
自分のような専門家が把握しながらが一番いいです。
なので
対象にご家族の方がいる、対象の方は
当院にぜひ相談してほしいです。
一緒に頑張っていきましょう
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
